タイ王国は東南アジアに位置する国です。タイ語ではプラテート・タイと呼ばれています。また英語では、kingdom of Thailandと言います。タイはミャンマー、カンボジア、ベトナム、マレーシアなどと国境を接している国です。
もともとは中国雲南省に今も住んでいるタイ族が南下しタイに移り住んだと言われており、国の供用語であるタイ語はもともとこの民族から来ています。
タイは国境が隣国と隣り合わせであるため、多民族が共存する多様性に富んだ国としても知られています。
現在タイはこの地域を統括するASEANに加盟する国としても知られています。同時にタイはどこの国にも支配されていない独立国家として今日までその存在を維持しています。
タイ国は「タイ王国」と呼ばれるだけあり、王が国を支配する国です。この国の歴史を語るときに王様とその王朝なしに語ることはできません。去年タイの王様が亡くなったことは皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。国民が涙を流し王の死を悼み、黒い服を着る姿を見ると、この国の王朝の長い歴史を思わずにはいられません。
タイ国の魅力
魅惑のタイスマイルとワーイ
タイ人といえばタイスマイルとタイの事をあまり知らなくても思う方は多いのではないでしょうか。
また、手を顔の前で合わせる挨拶がタイでは日常に行われています。日常の中でふと目が合ったときに知らない人が笑顔で挨拶してくれるという何気ないしぐさが、タイを訪れる人たちの心を魅了します。
人ごみの中他人と肩がぶつかってしまった時、なかなか列が前に進まなくてイライラしているとき、些細なことで喧嘩になりかねないこともあります。そんな時、ふと彼らの顔を見ると、笑顔を返してくれることがあります。
そんな時は心が落ち着き、こっちも笑顔をかえしたくなるものです。そんな日常のやり取りがこの国に住む人たちの習慣となっていることに魅力を感じます。暑くてだるい時もマイペンライ(気にしない)という気持ちになる素晴らしい習慣です。
タイ国民の多様性
タイには実に多様な人が集まっています。他国と陸地でつながっていることもあり、タイ国にはたくさんの民族とその文化が集まっています。
他のASEAN諸国から労働に来る人だけにとどまらず、日本や各国から来る長期滞在者がそれぞれの目的でタイ国内では生活しています。
バンコクの町を歩くと、どこの国にいるのかわからなくなるくらい各国のレストランやお店が立ち並んでいてそれぞれの国の味を楽しむことができます。。またタイは少数民族または山岳民族といわれる人たちも北部の方に住んでいることで有名です。
彼らはもともと一定の場所に住まずに焼き畑農業をして生計を立ててきました。隣接する国を移動しながら生活していたのです。彼らのライフスタイルや文化はタイ人のものとは違う独特なものとなっており、毎年観光客が彼らの文化を学ぶために村などを訪れるのもわかるような気がします。北タイにいる主な民族はカレン族、アカ族、ラフ族などが有名です。
ダイナミックな地形と観光スポット
タイ国を語るうえで、北から南へと長く広がるこの国にある魅力的な観光スポットの数々を語らずにはいられません。
日本からも直行便が出ていて、他のアジアの国に行くためのトランジットのスポットとしても有名なバンコク。バンコクへは日本から6時間ほどで行くことが出来るので短期旅行者から長期旅行者まであらゆる人が一年間を通して訪れます。
大都市のバンコクでは日本では見ることが出来ない巨大マーケットやイベントを楽しむことが出来ます。タイの北部には第二の都市と呼ばれるチェンマイ、そしてさらに北へ行くとチェンライという町がバンコクとはまったく違うタイの顔を見せてくれます。
バンコクからバスだと10時間以上かかりますが、飛行機だと1時間ととても近いです。第二の都市と呼ばれるチェンマイではランナー文化といわれる北タイ独自の文化を見ることが出来ます。
北タイでは、ショッピングや観光だけなく、像に乗ったり、トレッキングをしたりとアウトドア中心の時間を過ごす事ができるのも魅力の一つです。
最後にバンコクから列車またはバスで南に向かうとタイの南部へと足を延ばすことが出来ます。タイの南には小さな島もいくつかあり、飛行機で行くことが出来ます。島ではダイビングなどが出来ることで有名です。
タイの南の観光地として有名なのはパッタヤーや、プーケットで、世界的にも知名度が高いこの観光地は例年たくさんの人たちが訪れています。山より海という人たちには最高の場所と言えるでしょう。
タイ国と日本の違いとは?
料理を比較
最近コリアンダーというハーブが有名になり、日本でもたくさん食べれるようになりましたが、コリアンダーはタイ料理には欠かせないハーブです。独特の風味でタイ風ラーメンや、スープ、サラダに幅広く用いられています。
タイ料理は日本料理と同じアジアの料理なのでたくさんの共通点があるか思います。
例えば北タイの方でよく食べられるもち米などは日本人にもなじみがあるのではないでしょうか。しかし、やはり一番の大きな違いは料理全体の辛さという点にあります。唐辛子が入っている料理の方が断然多く、辛いのが苦手な方にはチャレンジかもしれません。
また、南のほうで食べられている料理には中東のような料理の種類もあります。日本人もおいしく食べられるチキンカレー風味のものもありますが、ハーブやスパイスをふんだん使って作る料理は新鮮に感じられるかもしれません。
バンコクの屋台などで食べるタイ料理でも、ピーナッツなどを絡めたパッタイは日本では料理にはあまり使わないナッツを加えた料理の代表としても人気です。日本の焼きそばに似た作り方ですが、入っている食材は微妙に違うため、味も全く違うものとなっています。タイ料理には暑い中でも食欲が出るようにたくさんの工夫がされているようです。
タイに行った際は是非ローカル料理にチャレンジすることをお勧めします。また観光者向けに料理教室も積極的に行われていて、自分一人では習得することが難しそうなタイを代表する料理の芸術フルーツカービングなどを短期間で学ぶこともできます。
日本でも何気なく食べられているフルーツに少し装飾を加えるだけでとても素敵なおもてなしの一品となります。
文化を比較
タイの文化で日本と違うものはたくさんあります。そのいくつかを紹介するとタイ人が正装した時の洋服からタイで人気のスポーツなど幅広い文化に及びます。
タイで正装したときに着る服は、各民族によって違います。北にいる少数民族の人たちはそれぞれの民族衣装を持っています。それらは明らかにタイ人とも違った作りとなっています。これら衣装は日本の着物とは大きく異なるものであり、その違いはとても魅力的に映ります。
またタイを代表するスポーツのムエタイは映画にも取り上げられ、世界に名が知られるスポーツとなりました。手と足を使って行うボクシングのようなこのスポーツは日本の柔道や空手とも違うマーシャルアートとして国の高い評価を得ています。
またタイの文化を語るうえで、タイの宗教である仏教を抜きに語ることはできません。タイの路地を歩くと必ずどこかにお寺があり、タイの人達は年間を通して仏教の行事に従事しています。
人々が日常で交わすワーイという挨拶も仏教から来ており、生活の隅々にタイ人の信仰を感じることが出来ます。
日本はクリスマスをお祝いしたり、と各宗教の行事が年間を通してお祝いされていますが、仏教が他の宗教よりも強く根ずくタイの国はまた違った魅力を放っています。
お勧めの国タイ
タイという国には東南アジアの国の魅力をたくさん秘めています。日本から決して遠くない国なのに、たくさんの発見がある国です。毎年世界から沢山の人たちが訪ねるのも納得です。タイの魅力は一言では決して語れません。機会があったら是非タイの国に足を延ばし、自分の目で見てみることをお勧めします。
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