わたしが好きなリヤドロの魅力とは?

そもそも、スペイン発リヤドロとはどんなブランド?

リヤドロの歴史は 1953年にまでさかのぼります。スペインはアルマセラという地の自宅の中庭で釜を開いたと言われている、創業者のリヤドロ三兄弟が起源の磁器ブランド リヤドロです。このリヤドロ三兄弟は農家に生まれましたが陶磁器に関係する仕事をしながらも、仕事とは別に自宅に釜を開いたとされています。

歴史的にはこの磁器のマジックとも言える製造技術は、国家の機密情報として扱われていました。手間暇をかけて仕上がる芸術作品は繊細で美しく、見るものを魅了してきました。かの有名なマイケルジャクソンも所有しているリヤドロの作品たちですが、現代では小さな小物から大きな作品まで幅広いデザインの磁器を見ることができます。

リヤドロの魅力はどこかと問われたら、贅沢品ですからやはり芸術性と言えます。リヤドロといえば誰もが同じ感想を抱くはずです。これは細かな手作業で仕上げられる繊細美にあります。リヤドロの繊細美はどこからくるのかというと、製造工程においてデザイン画を粘土で形にします。

まずデザインにおいて彫刻家により繊細に描かれており、クレイにより模型を作ります。例えば、人のデザイン画ををクレイに仕上げるとき頭部に首に腕にという具合に細かくパーツを組み合わせてゆきます。仕事の細かさは職人の技量という風に細かさが定評です。石膏により型を作りマスターモデルを仕上げます。成形から組み立てと磨きには職人の手により仕上げられます。
リヤドロの作品の細かさは彫刻を表現されたものですが、形が完成すると装飾に入ります。

花やレースの装飾には職人が手作業で製作して行きます。乾燥時間は24時間以上を要し、色彩が施されます。リヤドロの作品には珍しい色が見受けられますが、絵具の種類は4000以上、絵付けの工程も職人の手で施されていきます。

いよいよ釜入れのとき、1350度の温度で24時間焼成されます。傷や色むら、ヒビ割れの検査を得てから完成です。
こうした手間暇、細かな神経を使う仕事が作品に反映されており、鑑賞する人々の感嘆を誘います。

マイセンと比較したリヤドロの魅力はどにあるのか?

リヤドロ

優美さと美しさ

リヤドロの魅力は前述の通りに、細かな作業工程による優美さや美しさです。それは白磁器の芸術とも言われています。
一方、ドイツのマイセン地方で生産されるブランドである「マイセン」。東洋を模して西洋で初めての硬質磁気の窯で有名ですよね。ハイブランドであるために高価格帯のマイセンですが、実はマイセンの起源には東洋の文化が色濃く影響されていることを知る人は少ないかも知れません。マイセンといえば、現地の博物館や工場を見学すると頷けるように手間暇かけて作られています。

日本の有田焼は

話は脱線しますが、日本で知名度のある有田焼。海外貿易の影響を受けて船の往来が始まると市場を意識する時代に考案されたデザインのものが目論見通りにヨーロッパ圏の人々に受け入れられることで成功しました。当時の主流は伊万里に柿右衛門のもので、元禄文化を反映された美しい絵柄のものでした。こうした日本のものがヨーロッパ貴族のお目に留まることになります。そうしていよいよドイツでも陶磁器の製造がスタートすると、真っ先に真似したものが有田焼のデザインでした。なんとも、日本の文化の真似ごとが起源になっていたとは、意外な歴史ですよね。

ドイツのマイセンで作られるようになった陶磁器のデザインのお手本というと日本の有田焼であったのですが、日本からマイセンへと技術指導を派遣したわけではなく、マイセン自らの尽力により日本の有田焼に追いつこうと技術を磨いたと記録されています。
例えば、マイセンの絵付けにはこだわりがあります。1700年代マイセンの陶磁器が完成した頃から絵付けの練習に励んでいたといいます。その後美術に関してのこだわりは高く、絵付け師の存在がかかせません。マイセンの絵柄をよく観察してみると、1600年第後半の有田焼のデザインやタッチをおもわせるものに仕上げられていることが見て取れるのです。

17世紀から19世紀にかけてのマイセンの評価が高い

現在でも17世紀から19世紀にかけてのマイセンの評価が高いという事由は、このようなマイセンの起源による日本との歴史上の関係が背景にあったのです。日本に敵対心があったのか、追いつけ追い越せという牽制心からかは知る術もありませんが、当時の王族が有田焼を大変気に入り、マイセンへの技術向上へと情熱を燃やさせたといいます。その職人は、彫刻家、錬金術師、絵具を作り出した科学者、画家という肩書きの一面たちで、他にも多くの人間が関わっています。マイセンの品質を確立したのは彼らの努力と熱意の功績であるといえます。マイセンの工場は以後他の工場の模範にもなっているようです。

有田焼への憧れからスタートしたマイセン。現代でも多くのファンをもちます。
現代のデザインといえば時代とともにドイツの文化に融合されたものですが、マイセン創業時のものは非常に価値が高いと評されています。300年以上も前にドイツへと影響を与えた有田焼。日本人にとっては逆輸入している気分になりますよね。

リヤドロは独自の芸術性

こうしてみると、リヤドロはスペイン圏外からでることなく、国内で独自の芸術性を保っているとも言えます。ビジネス上においてもリヤドロ三兄弟は会社を大きく伸ばして行き、マイセンの躍進と大差はないように思えます。現在リヤドロのブティックは銀座と大阪にありますが、ショップは首都圏の百貨店でお買い求めできます。

また、日本ではリヤドロはさらに贅沢品のイメージが脱ぐえません。そのために現地でB級品を買い求めるもしくはアウトレット店舗を利用することでもいいかもしれません。
今や日本人にとってはあまり関心がない世代が多いと思いますが、バブル期においてのリヤドロの流行ぶりはそれはそれは大層なものでした。高級品とも言いますが、バブル期は家庭にリヤドロが飾られていると、お金持ちの家の象徴とされていました。

今や日本国内においても中古品も出回るので、お値段で苦労することも少なくなりましたよね。若年層ではこうしたアウトレットから中古品と呼ばれるリーズナブルな買い物の方法も検討することができます。

まとめ

リヤドロの作品を鑑賞していると、職人の技術と気になる絵付け師や彫刻家の存在が気になりますよね。
絵付けをタイアップするためにと壺を製作、ベストセラーの作品の「ロマンテイックな朝」は50万円の高価格帯で知られています。

リヤドロ

現在タベルネス フランケスに立地する工場で生産されています。傷モノや色むらのB級品は工場のファクトリーでプライスレスで買い求めることができます。

最近日本文化の象徴である、雛人形が製作されたという話題で日本を騒がせたリヤドロ。
壊れやすく繊細美に溢れた人形は日本の雛人形とは異なる美しさを感じます。リヤドロの価値はまさに職人技術にあると言えます。現在ではリヤドロ工場を観光できるまでに発展しているそうですが、旅行で訪れる機会があれば一度は訪れてみたいものです。本来の技術はリヤドロが働いていた工場のものなのか否かはわかりかねますが、会社を大きくしたリヤドロ三兄弟によりここまでの価値が生み出されたとも言えます。スペインらしいパッションの賜物でしょうか、国家秘密とも言われたリヤドロの制作工程はぜひ一度は見てみたいものです。