旨辛い!大好きな蒙古タンメン中本

「辛旨ラーメン日本一」を謳う、蒙古タンメンで有名な中本。
東京都板橋区に本店を置き、都内を中心に20店舗展開しており、日夜、辛くて旨いラーメンを求める
ラーメンフリーク及び辛うまマニア達が行列を作っています。
関東ローカルな人気店舗ですが、辛さ+旨さのパワフルなラーメンは全国区と言っても過言ではないと思います。
では、そんな旨さ屈指のラーメン店のいろはを紐解いてみましょう。

そもそも、蒙古タンメン中本は前身である「中国料理中本」がルーツで、1968年、中本正が板橋に店を開きました。
本来の中華料理とは違い、辛い料理を追い求めた、他のお店にはない中華料理店でした。
そして、その店の料理に魅せられた2代目(現・社長)の白根誠氏は、体調不良で店を閉じた中本の看板を守るべく、
2000年に「蒙古タンメン中本」として店を再開させます。

私がこの中本と始めて出会ったのは今から10年前

辛い食べ物大好きな彼女(今のカミさん)が、ランチで美味しいラーメンを食べたい、と言い出し、
ネットで探し出したのがこのお店でした。2000年に再オープンなので、発見当時は時すでに遅かったのですが、
それでも話題のこのラーメン屋さんに行ってみました。

行ったお店は西池袋店

ビルの2階がお店なのですが、お店に着いたのが11時半頃。すでに階段には行列ができていました。
「本当に人気なんだね、このラーメン屋」並んでいる最中にそんな会話をカミさんと交わした記憶があります。
そして、店に近づくにつれて襲われる、唐辛子の刺激的な香りと味噌ラーメンの風味。

タダでさえ空腹で立ち尽くしているのに、更に胃袋を刺激されてよだれが出てきます。
これはタダのラーメン屋じゃねえ、そう感じた瞬間でした。

予め食券を買うシステムですが、初めてでどれだけ辛いシロモノなのか分からなかったので、とりあえず初心者向けの「味噌タンメン」を注文。彼女は「蒙古タンメン」を注文しました。
中本のメニューの中で一番人気なのは蒙古タンメン。これは全店舗共通のようで店内のお客さんの7~8割くらいのお客さんがこれを注文していました。私の注文した「味噌タンメン」は、いわば初心者向けだとか。
メニュー表にも「初めての方はまずこちらをご賞味下さい」と書いてあったので、お店のオススメ通りに従いました。
席に着いてラーメンをすすっているお客さんから聞こえるのは「ズズゥ~・・・・・・ハァ~・・・旨い」という小声。
そして額には大粒の汗。熱いからか、辛いからか、食べるまで私には分かりませんでした。
カウンターの席に案内され、程なくして着丼。来ました、噂の旨辛ラーメンが。これが中本デビュー戦でした。

まず一口目「この味噌、旨いな」そして次の瞬間「辛い!」
私はラーメンを食べる際にまず一口目はスープを頂くのですが、その味噌のコク深さにまず旨みを感じずにはいられませんでした。
そして、すぐに追いかけてくる辛さ。「これが中本伝統の辛さかぁ!」と思いつつ、もう二口、三口ほどスープをすすり、麺を口の中へ送り込みました。
中太の縮れ麺はこの旨辛スープとよく絡み、旨さをより増殖させます。

「こんな味噌ラーメンは初めてだ!旨い!でもこりゃ辛いなぁ!」と思った瞬間、汗っかきの私は滝のような汗を顔面に流していました。
目の前のボックスティッシュをほぼ独り占め状態にして、一口ごとに汗を拭き拭き。止まりません、やめられません、この旨さ。
ボクシングで例えるなら、1ラウンド目でいきなり痛烈なパンチを浴びたような衝撃でした。
その後も相手のラッシュは続き、食べ終わる頃にはグッタリ。完全にKO負けです。旨さにKO負けです。

反則なのは、たっぷりの唐辛子で炒めた野菜たち。柔らかくなったキャベツやもやしたちがスープとタッグを組み、旨辛さを引き立てます。しかしながら、どこか野菜の優しい甘さを残してくれているこの憎たらしい攻撃。

これが次のパンチです。いわばフックがあごに入るとでも言いましょうか。
麺とスープの旨さにかまけていると、野菜たちにやられるという今までにない攻撃パターンに、こちらはダウンでした。
麺が中太でタップリの野菜なので、麺を大盛りにしないでも男性の私は結構、お腹いっぱいになりました。

お腹いっぱいなんですけど、汗をたくさんかいたせいか、どこかスッキリした感覚に陥るのは不思議でした。
初めて味わう様々な感覚が、中本の虜になった要因なのかもしれません。

それからしばらくの間、都内に出かける際のランチは常に中本が候補に上がっていました。
さすがに毎回ランチで中本、というわけにはいきませんでしたが、中本のラーメンを食べるがために板橋本店まで行った事もあります。
新宿店では、ホスト風のお兄ちゃん達が店の半分を占拠し、誰が一番早く蒙古タンメンを食べれるかという競争をしていました。
これには苦笑いするしかありませんでしたが、それだけ多くの人に愛されるラーメンなんだな、と感じました。

ちなみに、まったく辛くないラーメンも存在します。
「野菜タンメン」という商品があるのですが、私が訪れた中でこれを頼んだことがある人を見たのは一人だけ。
それも、お父さんお母さんの中本ランチに無理やり付き合わされている小さな男の子でした。
それでもその子は美味しそうに野菜タンメンを食べていましたが、大人でこの商品を頼んでいる人はまずいません。
同じく人気ラーメン店「天下一品」で、こってりラーメンが中心のメニュー展開の中で「あっさり」を頼むようなもの。
頼んではいけないわけではありませんが、どことなく頼みづらい雰囲気にさせるあの空気。
もっとも、お客さんはみんなあの辛いラーメンが目的なので、そういう人は皆無なのですが。

一度、私のカミさんがかなり辛いラーメンを頼んだことがあります。新宿店で食した際なのですが、「蒙古卵麺」というものでした。
中本のラーメンは辛さレベルが10段階で表示されているのですが、その蒙古卵麺はレベル8の辛さでした。
(一番人気の蒙古タンメンでレベル5)

相当な辛さが予想されましたが、辛い食べ物に関してはかなり自信のあったカミさん。
特に「唐辛子系の辛さには絶対の強さをみせる(自分でそう言った)」と豪語していたので、そのラーメンを食べることに。
ちなみにその時、私は蒙古タンメン。もちろん大汗をかきました。

当時の新宿店はカウンターにボックスティッシュが置いていなく、ポケットティッシュを一個もらうだけ。汗っかきの私はあっという間に
そのティッシュを使い切り、仕方なく着ていたTシャツで汗を拭いました。言うまでもなく、食べ終わる頃には雑巾のようにベッチョべチョ。
食後にユニクロへダッシュした思い出があります。

さて、一方のカミさんですが、時折辛そうな表情を見せますが何とか完食!素晴らしかったです!
程なくして店を後にし、「口直しにコンビニでアイスでも買おうか」と私から言い出すと、カミさんの様子が変です。
「・・・いらない・・・」

あ、こりゃきっと食いすぎてお腹がいっぱいなんだろうな、と思い、そのまま新宿の駅のほうへ向かって歩いていました。
しかし、顔色はどんどん悪くなっていき、真っ青。次第に歩く速度が上がっていくカミさん。
「どうした?」と聞くと「うるさい!黙って!」と、私を置いて、新宿駅の駅ビルの中へ消えていきました。
向かった先は最寄のトイレでした。

どうやら、自分のキャパオーバーの辛さを体験したせいで、内臓が拒絶反応を起こしたようでした。
これ以降、カミさんは中本を食べるときには気をつけるようになりました。

それから5年以上の月日が流れ、今年7月、久々に中本へ行くことができました。
その間に生まれた子供達は保育園へ預け、2人でカウンターで肩を並べました。
数年前にできた大宮店で、久しぶりの旨辛ラーメン。

私は久々だったので、初心に戻って味噌タンメン。そしてそれを定食で。
ラーメンの旨さは相変わらずでしたが、定職のマーボー豆腐が電撃的な辛さで、持参したハンドタオルで汗を拭き拭き。
カミさんは五目蒙古タンメン。普通の蒙古タンメンよりも1レベル上の辛さのラーメンですが、涼しい顔で完食。
それと同時に、トッピングのチャーシューにやられたようで、「次はトッピングで5枚チャーシュー乗せる!」とまた調子に乗った発言。

しばらく行っていない間に進化を遂げていた蒙古タンメン中本。
今後も通いたいと思います。