英検やセンター試験で高得点を取るコツ

私は大学を卒業してからずっと学習塾講師として英語を教えています。主にはセンター試験の英語を教えていましたが、最近は英語検定で合格させてほしいという需要が増えてきました。

教える限りは、こちらとしても問題を解いておかないといけません。問題を解いていくうちに、それが趣味に近いような感じになってきました。今では自分が大好きなことのようになってきています。

センター英語も英語検定もどちらもマークセンス方式ですので、正しい選択肢を選ぶことになるわけですが、どちらかと言えば間違っている選択肢を探す方が合格率が上がってきます。

いわゆる消去法を用いて、余ったものが正解になる解答の見つけかたです。そこで30年間ほどセンター英語に関しては分析と対策を練ってきました。ここで選択肢の特徴を分析しながら、不正解の見つけ方を説明してみたいと思います。

不正解の見つけ方

第1は「本文の書いてない内容のものを消す」という考え方

これができるのであれば基本的には満点が取れる理屈なのですが、選択肢には巧妙なトリックが仕掛けられていて、本文中にいかにも書いてありそうな短い英文が置かれています。

それらを速く正確に3つほど見つけることで、余った選択肢を正解とすることができます。何年もセンター試験は続けられていますが、選択肢を作ることには限界があります。ですから正解になりにくい選択肢には特徴

どのようにして受験生に不正解を選ばせるのかは巧妙に研究されています。ですが選択肢のどこが不正解になるのかを分析している裏技本も出版されています。問題作成者の気持ちになって考えてみようというコンセプトです。

書名を書くわけにはいかないのでスガ、すぐに検索で見つかると思いますし、通販の中古であれば「1円」で出品されているものもありますので探してみてください。

第2は「常識で考えて明らかにおかしい」選択肢

これはどちらかと言えばセンター英語模試で頻繁にみられる傾向です。センター英語は独立行政法人の大学入試センターが作成しますので、選択肢の中に非常識なことはそんなに出てきません。ですが業者が作成する模試はある程度の自由さが与えられているため、常識的なものにこだわる必要はないのだと思います。

また私立大学のマーク試験にはとんでもない選択肢が含まれていることもあります。これはマーク模試で出題されたことがあるのですが、「原子力発電で作られる二次エネルギーは、再生可能エネルギーである。」という選択肢です。

英語で書かれていますから「nuclear」とか「reusable」などの英単語が出てきます。これらの英単語を覚えていない場合は論外なのですが、原子力発電は廃棄物のプルトニウムの処理が大変なことは社会常識です。ですから英文読解以前の問題かもしれないのですが、このような選択肢は明らかに間違っています。

本文を読まなくても消去できる選択肢です。英語長文の読解問題は、どんなテーマが出題されるのかはある程度限定されてきます。

文系の生徒にも理系の生徒にも公平になるように偏った内容がテーマになることはありません。時事問題もテーマになりますので、朝刊の1面の見出しだけでも毎日読んでおくことをお勧めします。

第3は「本文の内容がマイナスイメージなのに、選択肢がプラスのイメージで書かれている」

第2の項目でも少し書きかけたのですが、特に第6番の評論文に関する出題テーマは範囲が限られてきます。それは社会問題です。

大学入試センターは独立行政法人なので、若者が社会問題に関心を持つように問題作成に意図があります。トレンディドラマやお笑い番組のことがテーマになることは絶対にありえません。そして社会問題の中でも一番頻度が多いのは「環境破壊」です。

このテーマの中にもいろいろなものが含まれてきます。10年くらい前までは「地球温暖化現象」とか「オゾン層の破壊」が頻出テーマでした。その前は「酸性雨」や「砂漠化」がよくみられていたように記憶しています。近年は「ゴミ問題」や「エネルギー開発」が多いように思います。

ということは、「環境破壊」に関するテーマを日本語で読んでいて、英文を読む前にある程度の知識がある受験生はかなり有利になるということです。

予備知識や周辺知識があると、読むスピードも速くなりますし、また読解をするという作業にも深まりが出てきます。そして同時に「環境破壊」がテーマとなっている英文の中に、どのような英単語が多く含まれているのかを知っておくとかなり役立ちます。「environmenatl destruction」などはほとんど常識に近いわけですが、「global warming」や「carbon dioxide emissions」とか「deforestation」とか「desetification」などを知っているのと知らないのとでは大きく異なってきます。

英単語は単独で1個1個を暗記するのは時間も労力もかかりますが、どのテーマの中にどんな英単語が使われやすいのかを普段から意識して覚えていくようにすると効率よく学習が進むと考えています。

恐らく日本全国的に最も販売数が多いと予測されるのは旺文社の英単語集ですが、これもある程度はテーマ別に並べられています。しかし結局は出る順ですので、テーマごとに強くなろうとするならZ会が出版している英単語集の方が効果的かと思います。

そしてこの第3で一番言いたいことなのですが、社会問題は内容的にはマイナスイメージになってくると思います。それはこの地球上には多くの困った問題が山積しているからです。そして人間を含む全ての生物の生存を脅かすような問題ばかりです。ですから内容はどうしても暗いものになってきます。

そういう状況の中で、プラスイメージを持つ選択肢が正解になりにくいのは誰が考えても想像できることです。正解になりやすい選択肢はマイナスイメージを持つものになるのは当然のことです。

問題を解答する前に、このようなことを知っている受験生と知らない受験生の間には大きな違いが生まれてくると思います。社会問題と言えば他にも「人口爆発」とか「食糧危機」とか「少年犯罪」とか「南北問題」などといったようなテーマも含まれてきます。それらをなるべく全て網羅するように、日本語で文章を読んでおくことをお勧めします。

第4は「本文中の英単語が並んでいて、いかにも正解に見えてしまう」選択肢

問題作成者は、どのように選択肢を作れば受験生が間違っている選択肢を選ぶのかを科学的に分析しています。受験をする側からすれば、選択肢の中に本文中の英単語が並んでいると選んでしまいたくなります。

その心理につけこむかのように選択肢の中に、本文中の英単語を放り込んでくるイメージです。そしてその中に1語だけ本文とは矛盾する英単語を置いておくのです。

極端に言えば、選択肢に本文中にある英単語を並べておいて、真ん中に「little」とか「less」を入れておくと本文の内容と真反対の意味になってきます。「little」や「less」が使われやすいのは、「not」の意味があることを知らない受験生が多いからです。

これらの単語が1語でも入ってくると、その文全体が否定文になります。本文は否定文ではないのに、選択肢が否定文だと正解として選んではいけません。しかしこのトリックは受験生にはなかなか見抜けないものです。

まとめ

上記で説明してきたように、マークセンス方式の英語の選択肢は、数々のトリックが含まれています。しかしそれを見抜けることができるようになると、面白いほど問題が解けるようになります。ですから私も何年も問題を解いてきているのですが、間違えさせるトリックを見つけるのが本当に楽しくなりました。