乙女ゲームなのに恋愛要素の少ない「薄桜鬼」って…?!

薄桜鬼って何だろう
オトメイトから販売された乙女ゲームのこと。新選組と1人の女の子の話。羅刹という存在や鬼の存在を織り交ぜて基本は史実と同じ展開になるように進んでいく物語です。

薄桜鬼

物語の魅力

乙女ゲームなのに恋愛中心過ぎることはない!?

乙女ゲームと言えば恋愛中心でヒロインがただ逆ハーレム状態になり皆がヒロインに翻弄される、というのが多いと思いますが、薄桜鬼は違います。恋愛よりも更に深い、人との絆を中心としています。カテゴリも恋愛ではなく歴史アドベンチャーとなっているほどです。そこがこの薄桜鬼の魅力です。

史実通りに進むという事は

新選組ははっきり言って戦には負けてしまった集団です。ハッピーエンドも切ないです。しかしその切なさが当時の日本を表現しているのです。

信頼と絆

恋愛だけでは表せられないものも、薄桜鬼なら表現出来ます。土方が他の隊士に信頼され、それに応えるように最後まで戦へ向かいます。何のために闘っているのかという思いも、仲間がいたから解決できたり、お互いのために最善を尽くしていたり、人との絆とはこういうものなんだというのを学べます。

特別な存在、羅刹

薄桜鬼では史実の中にフィクションを混ぜています。でなければただの日本史を学ぶゲームになってしまいます(笑)

羅刹という吸血鬼のような存在や鬼の存在がオリジナルです。変若水という液体を飲むと羅刹という力は極限に上がるが血に狂った生き物になります。勿論メインキャラクターも最終的には羅刹になります。この羅刹というのは力を使えば使うほど寿命が削られていきます。

それは物語のほぼクライマックス直前にわかることなので皆始めは何も考えずに使っています。この辺りからハッピーエンドも切ないというのが読み取れます。

史実の結果は変えていない

史実の出来事はそれ通りに進めています。つまり、新選組を詳しく知っている人ならば大体の予想はつきますね。メインキャラクター達は少しずつ物語から減っていきます。その時の悲しさ、悔しさと言ったら半端なものではないです。

和装から洋装に変わり始めると「あぁ、終幕に近づいている」というのが感じられてしまいます。御都合主義ではない所がまた薄桜鬼の魅力なのですが、やはりファンに取ってはせめて好きなキャラだけでも報われてほしい、と願ってしまいます。

ヒロインである雪村千鶴の存在

いくら歴史アドベンチャーと言ってもやはり恋愛は関係してきます。それでもヒロインの雪村千鶴ははっきり言って存在が薄いです。

千鶴は必要なのかな?と思ってしまう瞬間もありますが、よく考えれば彼らヒーローが心を開いて人間らしさを得たり、ヒーロー達の心を支えてくれたりしたのは間違いなく千鶴です。

ヒロインとの恋愛を見ていて感動の涙とかはそこまで出ません。しかし「あぁ、いいなぁ」というような温かい気持ちにはなれます。

因縁関係はキャラクター毎に違う

攻略できるキャラクターは土方歳三、沖田総司、斎藤一、藤堂平助、原田左之助、風間千景の5人です。それぞれのルートによって1番の敵が変わってくるところも魅力です。

また、風間千景が攻略キャラなのに他ルートでは倒されたりします。風間千景が好きな人には他のルートは目を瞑ってしまうかもしれません(笑)

アニメ版薄桜鬼はもっと切ない

アニメにもなっている薄桜鬼ですが、アニメ版は土方がメインのストーリーになっているので本当に細かいところは端折られていたり、他のルートであれば生きているはずのキャラクターは灰になってしまっていたり、とにかく切なさが倍増しています。しかしその切なさも薄桜鬼の魅力なのです。涙する瞬間はゲームよりもアニメの方がずっと多いです。例えば、唯一の超ハッピーエンドキャラクターである原田なんかはアニメでは戦で倒れてしまったりと余計悔しさや悲しさで溢れます。報われない人々が多すぎる部分は否定できません。

シリーズが豊富

薄桜鬼シリーズはたくさん出ています。随想録、遊戯録、黎明録などがあります。随想録は本編よりも恋愛要素が多く、本編の合間合間の日常が描かれていて少しほのぼの、甘いです。これは多少平和な気持ちになれます。遊戯録はミニゲームが主流です。私的にはお勧め順位は低いです。黎明録は最高のシリーズです。本編よりも少し前の話になります。主人公がまず男の子です。乙女ゲームなのに男の子がヒーロー?と思うかもしれませんがそんな違和感など打ち消すほどの傑作です。そして本編よりも衝撃的な展開が待っています。

それぞれのキャラクターの魅力

薄桜鬼ではキャラクター1人1人が全て魅力的です。当時の日本男児としての在り方を大事にしている所が多く、イケメン!とかでは無く本当に格好良いです。イラストは綺麗で丁寧。和装と洋装が見れます。

雪村千鶴

父である雪村綱道を探している経緯で新選組の元で暮らすようになる女の子。控えめで可愛らしいです。しかし芯は強く、真っ直ぐな子です。男装をして生活していますが第三者から見れば普通に女の子です(笑)実は普通の人間ではなく鬼の女の子です。それ故に風間に嫁にと狙われます。千鶴が変若水を唯一飲むルートも存在します。そのルートは本当に見ものです。そしてなんと彼女は16歳です。

土方歳三

新選組副長であり、平隊士からは「鬼の副長」として恐れられています。新選組という組織を大事にしていて、それ故に自分を犠牲にしてでも守ろうとします。しかし隠しきれない優しさの持ち主で千鶴へは強く厳しくしかし温かく接します。沖田からの悪戯には手を焼いている可愛い一面もあります。「薄桜鬼」というのは彼のことです。

沖田総司

ひょうきん者。1番組組長。悪戯っ子であり、隊長である近藤勇を崇拝しています。近藤を愚弄した者には容赦しない。組で1番の剣士であると言われています。冗談ばっかり言っていますが、史実と同じように結核になってしまいます。沖田ルートは唯一バッドエンドが存在します。もしかしたら1番切ないかもしれません。

斎藤一

3番組組長。副長の土方を崇拝しています。その姿はまるで忠犬のよう。彼は物語1のクールです。常に冷

静でありますが、刀に関しては熱い男です。戦には進んで行きますが、恋愛は苦手なようで千鶴にデレデレできないところが可愛らしいです。

藤堂平助

8番組組長。子供っぽい外見と子供っぽい性格です。最年少幹部ですが、実は斎藤一と同い年です。現代だとヘッドフォンをつけてパーカーを着ていそうなタイプです(笑)藤堂ルートでは若い元気な恋愛が見れます。しかし新選組を真っ先に自分の意思で離れたのは彼です。信念や志、存在意義は彼なりに考えていたのでしょう。男らしいといえば男らしいです。

原田左之助

10番組組長。彼は格好の良い男です。女性に対して非常に優しく、女は男が守るもの、という考えを持っています。唯一新選組のメインキャラクターの中で羅刹化しない人です。また、唯一千鶴と体の関係を持つ描写があります。ファンの中では「歩く18禁」と呼ばれることもしばしば。また、ラストシーンでは子供が産まれています。原田ルートが千鶴の本当のハッピーエンドと呼べるかもしれません。

風間千景

西の鬼の頭領。薩摩藩に肩を貸しています。つまり新選組の敵になります。彼は簡単に言えばナルシストです。新選組キャラクタールートでは厄介な存在ですが、風間ルートでは律儀で鬼としての誇りを大事にしているしっかりしたキャラというのがわかります。千鶴を嫁に迎えようと攫ったりしますが、それでも鬼のしきたりを守り安易な行動は慎みます。土方に「薄桜鬼」と名付ける名シーンも存在します。

 

終わりに

薄桜鬼シリーズは女の子だけではなく男の子にも楽しめる要素があると思います。歴史とフィクションのバランスが良く進めやすいゲームとなっているので魅力が伝わっているのなら是非目を通してみてください。