ライダーウェイト版のタロットカードの中でも、The Original Rider Waite Tarot Packが他のカードよりも素敵で魅力的な訳は?!

タロットパックって何?

一般的な占い道具のひとつに、タロットカードがあります。合計78枚のカードが揃っていて、様々な方法でそのカードを用いて占います。タロットパックとは、箱などに入って販売されているタロットカードのことを英語で言う呼び方。

カードにはそれぞれ絵が描かれていて(絵が描かれていないカードもあります)、1つ1つの絵には意味が付けられています。実は、その絵柄に魅了される人は多く、そのことが、占いというジャンルを超え、様々なアーティストにも愛されている理由のひとつ。

アーティスト達のインスピレーションを養ったり、想像力の源として用いる場面もあり、手のひらサイズの小さな絵の中から、無限に広がる世界観に魅了され、各方面の創作活動へと導いてる側面もある、実はとても凄いカードなのです。

タロットカードって全部同じなの?

タロットカードには、数百を超える種類が現存するのですが、マルセイユ版やライダーウェイト版と呼ばれる伝統系のものや、その伝統的なものから得たインスピレーションをもとにつくられたものまで、たくさんの種類のカードが存在します。

占い師がよく使っているあのタロットカードは、実は、全員同じものを利用しているわけではなく、占い師の趣向や扱いやすさによって、それぞれ違うものを選んで使っているものなのです。

ライダーウェイトって何?

中でも、ライダーウェイト版と呼ばれるタロットカードは、伝統系に入るものの1つ。78枚全カードに絵が描かれているタロットカードになります。もとは、1909年にロンドンのライダー社から発売されたタロットカード。

黄金の夜明け団という秘密結社系団体があったのですが、その団員のアーサー・エドワード・スミスという人物の考え方をもとにデザインされた絵が使用されています。アーティストであり同じ団員の、パメラ・コールマン・スミスが絵を描いたのですが、その功績から、のちにタロットファンの間では、この形のタロットカードの名称を、「ライダーウェイト版」ではなく、「ライダー・スミス版」とあえて呼ぶようにしてるほど。

決して、歴史的絵画のような美しさはありませんが、なぜか魅了される不思議なエッセンスが盛り込まれ、たくさんの人に愛され続けています。

1909年に発売されて以来、その絵柄を真似て、別のところからも同じようなタロットカードが販売されるようになりました。現在ライダー・ウェイト版といえば、US Games 社から発売されている黄色い箱のタロットパックが一般的となり、絵柄の雰囲気や裏面の模様も、元のものとは変わってしまいました。

The Original Rider Waite Tarot Packには、なぜ、オリジナルと表記されてるの?

そこで登場するのが、私の大好きなタロットパック、The Original Rider Waite Tarot Packです。1999年にUS Games 社は、1909年にライダー社から発売されたオリジナル版を復刻させようと、新たにこのタロットパックを製造し発売しました。第二次世界大戦、ロンドン空襲で破壊された元の版画プレートを再現して、復刻されたタロットカードと言われているものです。色合いが柔らかく、パメラ・コールマン・スミスの絵のタッチが良い意味で手描き感に溢れ、より想像力を刺激するようなカードに仕上がっています。

カード裏面の模様には、チューダーローズ柄と百合の柄が使われています。チューダーローズとは、イングランドの代表的な花の紋であり、その柄を中央に、薔薇と百合の模様が周辺に描かれているところも綺麗だと思います。裏面模様は白と空色で描かれていて、まるで青空に浮かぶ雲の模様のように見えてきます。

ライダーウェイトの復刻版、その魅力は何?

主流は、黄色い箱のライダーウェイト版

ライダーウェイト版と呼ばれるタロットカードは、主にUS Games 社が発売している黄色い箱のものが主流となっています。一番最初に手に取るタロットカードで、大半の人は、このカードを購入してるほど。パメラ・コールマン・スミスが描いた絵とほぼ変わらないように、別のアーティストが描いてつくられたものです。裏面模様は、青いチェック柄。タロットカードは、占い時にそれをシャッフルするのですが、テーブルの上で占い師がカードを混ぜる時、裏面模様が回転され、青いチェック柄が綺麗に回転していくよう見えるようになっています。

 裏面模様も大事なの?

先に説明した、黄色い箱のライダーウェイト版タロットカードの裏面模様には、青いチェック柄が使用されています。裏面模様も、タロットカードの種類によって、様々な模様が使われていて、実はコアなタロットファンの間では、裏面模様を重視する人もいるほど。裏面模様がタロットカードの入り口だと捉える人もいるように、裏面模様に何が描かれているかによって、占い師や占いをされる側の気分も変わるものなのです。

裏面模様の違いで何が変わるの?

タロットカード占いは、最初にカードをシャッフルするところからはじまります。テーブルの上に布を敷いて、掌を使いカードをぐるぐると混ぜ合わせていきます。中には、トランプのように両手を使ってシャッフルする人もいますが、私はテーブルの上でシャッフルさせる方が裏面模様の意味が生かされてくると感じています。

タロット占いは、シャッフルさせた後に様々な方法でカードを選び、それをひっくり返して、出てきた絵柄から意味を読み解いていく、という過程をたどります。絵柄の組み合わせを読み解き、そこからメッセージを得るわけです。

占い師にとっても、占いされる側にとっても、どの絵柄が現れるかがとても大事なポイントになるわけですが、実は、そこまでのプロセスにも大事な部分があると言うところに、裏面模様の重要性と結びついてくるわけなのです。

裏面模様は、入り口です

裏面模様は、タロットカードの種類によって、様々なものがあります。先に述べた、青いチェック柄や幾何学模様。鍵とかハートとか、無地のものまで、様々な模様が存在します。タロットカードで占いをするときのシャッフルという行為は、少し「お祈り」と似ているところがあります。

占い師やタロットカード利用者にもよりますが、聞きたいことをカードにお願いするための丁寧な行為だと、私は解釈しています。絵柄ではなく、絵にはまだなっていない未開な「模様」がシャッフルされ、回転して動き始める様子を見るだけで、その動きの先に絵柄が生み出される、という自然な流れができるように思います。なので、どんな裏面模様が使われているカードなのか、という部分も、タロットパックの魅力を伝えるための重要な要素になってくるわけです。

オリジナル復刻版の裏面模様の魅力は?

何と言っても、薔薇と百合の模様が綺麗だということ。チューダーローズ柄は、イギリスにとって、意味のある柄であり、そこに百合を加えているところに、何か深い意味があるのではと、考えたくなります。裏面模様は、絵柄が生み出される入り口です。なので、「なんで薔薇と百合なんだろう?」「どうしてチューダーローズ柄を薔薇の柄としてえらんだのかなぁ?」と、思考するスイッチみたいなものに刺激を与えます。さらに言えば、裏面模様の色です。夏の空に浮かぶ雲のような、白い模様に青空色の生地。空を眺めた時に、人によって色々な形に見えてくる雲のような、そんな時間をそこに見いだせるような気がしてきます。想像の世界に入るための入り口にぴったりな模様が、The Original Rider Waite Tarot Packにはあるのです。

The Original Rider Waite Tarot Pack は、パメラ・コールマン・スミスへの愛がある

US Games 社は、黄色い箱のライダーウェイト版が爆発的に売れ、ライダーウェイト版と言えば、このパックというくらいの安定がある中で、わざわざオリジナル復刻バージョンのパックを販売しようとするには、やはりそれなりの熱い想いがあったのだと思います。当時、それほど有名ではなかったアーティストが残した作品によって、どれほどの人々の心を動かしてきたか。

そう思えば、彼女の絵を忠実に再現したタロットカードを復刻することが、パメラ・コールマン・スミスの功績を讃えることにつながるのだと思って、発売したことがよくわかります。ライダーウェイト版と呼ばれるタロットカードも、一部の人からはライダースミス版とあえて呼ぶようになっているくらい。The Original Rider Waite Tarot Pack のカードからは、パメラ・コールマン・スミスへの愛情が伝わる素敵なカードなのです。

最後に。。。

改めて思うのは、やはり、The Original Rider Waite Tarot Pack には「想い」があるものだということ。その「想い」を感じることができるので、このタロットカードから、様々な物語を紡ぎ出していける原動力を得られている。だから、私にとって大事なカードであり、私の大好きな「もの」なのだなぁと思いました。