私の大好きなリーガルの革靴

そもそも「リーガル」って何?

リーガルが日本の靴メーカーであることを知っているのは、どんな人でしょうか?恐らく実際、リーガルの靴を愛用している人はそうでしょうが、そうでない人は意外と靴のメーカーであることを御存知ないのでは?そういう私は現在リーガルの靴を履いている訳ではありませんが、私がサラリーマン時代は、ほとんどリーガルの皮靴を愛用していたので、リーガルには特別な思いがあります。

それは私が45年前の社会人一年目の時です。私はある都市銀行の千住支点に配属になったのですが、千住というところは浅草と同様、皮産業の日本の一大メッカでした。それで、私の居た銀行も千住界隈の皮靴メーカーと取引がありました。当時は日本製靴といいましたが、すでにリーガルという名の皮靴は製造販売していました。そして、社会人になりたての私は、日本製靴のリーガルを支店内で斡旋するという話があり、恐らく市価より安く買ったのでした。

大学生時代は革靴など履く機会がなかったので、実質、この時が生まれて初めて革靴を履いたことになると思います。若く何も知らない私は、ただ、この靴がやけに重く頑丈革靴という印象でした。それから大体40年間、ビズネス生活でリーガルを愛用することになったのです。それは銀行の千住支点に配属になったという偶然がもたらしたものですが。40年間リーガル以外の皮靴を履きたいと思わなかったことは、如何に私がリーガルを好きだったかの証明だと思います。

REGAL

「リーガル」の何が魅力なのか?

リーガルを作っていた日本製靴という会社のことは、銀行の仕事を通じてもやがて知るようになりました。日本製靴は1903年(明治36年)足立区千住に作られた会社で、主に帝国陸軍の軍靴を製造していました。頑丈なのはその当時から、グッドイャアー方式という手縫いの製法で作っていた影響でしょうか。そして戦後は自衛隊などに納入していました。

1961年アメリカのブラウン社との技術提携によりリーガルブランドの皮靴の製造を始めました。1990年にはブラウン社よりリーガルの商標権を取得、また社名も「リーガルコーポレーション」と変更しました。

以上が大体の歴史ですが。最初リーガルを履いた時の印象は重く頑丈ということでしたが。履き始めて時間が経つにつれ、靴がだんだん足に馴染んでくるのを感じました。それと、重いと感じたことが、足の安定性と感じる様にもなりました。

リーガルの魅力は表面を見れば明らかな様に細かい手縫いで作られた靴であり、その重さは靴底にコルクが入っているという頑丈な安定性ではないかと思います。

手縫いと安定性はそればかりではありません。足首全体がギユッと包まれたような安心感さえ感じます。長く履いていると靴底は減ってきますが、靴底を取り換えても全体のこの感じは変わらず、長く履けば履くほど自分の足にフイットしてくるというのも魅力です。そして、この魅力を引き立たせるためにも、私は靴ひもで結ぶスタイルのものを履いていました。

「ハルタ」の靴と比べて何が違うのか

HARUTA

千住支店時代には、日本製靴の他にもいろいろ製靴メーカーと取引がありました。その中で実際私が履いたことがあるのは、ハルタの靴だけなので、リーガルとハルタの靴とどう違うのか述べたい思います。当時からハルタは中学・高校生の革靴市場で一定の地位を占めていました。それは今でも変わらないようです。従って、ハルタの靴を履いた印象はカジュアルな革靴というイメージでした。

リーガルのような重厚さは当然なく、いかにも中学。高校生が履くに相応しいものでした。まず違うのが重さです。ハルタの皮靴にはリーガルを履いた時のような重厚な安定性がありません。それより、運動や移動がしやすいように作られているようです。表面の作りを見ても職人が細かく手縫いしたというイメージが湧きません。

この違いはどこから来るのでしょうか。恐らく靴作りのコンセプトの違いからくるものだと思います。リーガルのコンセプトを詳しく知っているわけでは有りませんが、それは靴そのものから感じることですが。

リーガルの靴作りのコンセプトには人間にとって靴の大切さが入っているような気がします。人間が寝る時以外履いている靴は人間の健康に大きな影響があることは確かです。リーガルはその事を良く理解していて、たとえ時間とお金がかかっても履いた人間が幸福を感じるような靴を作ろうというコンセプトがあるような気がしします。リーガルに安い靴はありません。むしろ普段履く靴としては高いと思います。しかし私は社会人になって最初に良い靴に巡り会ったと思っています。

おすすめの「リーガル・ベーシック・黒・紐」

私が履いていたリーガルは、敢えて種類を言うと上記のようになると思います。ベーシックとはカタログを見る限り、ビジネス用の皮靴です。色はそれぞれ黒と茶があります。私は専ら黒でしたが、今は亡き父のリーガルの茶をプレゼントしたことがあります。帰省した時見たら、何となく落ち着きのない印象を受けました。黒が主流のビジネスシューズな中で見るからそう感じるのでしょう。

靴は着る衣服のも大いに関係するので、あるいは、ビジネス衣服で無ければ茶も映えるかも知れません。しかし一般にビジネスの衣服ではやっぱり黒がおすすめです。履いている自分も落ち着くと思います。次に紐ですが、紐なしのバックルで留める種類もありますが、私の場合、紐で留めることにより、リーガルの長所である足へのフイット感が確実に得られると思います。

また、紐の結び方も重要です。私はリーガルを履くようになってから、リーガルショップなので教えられたのですが。最初、つま先に近い法の穴に上から二本同時に入れ、次には互い違いに下から穴を通し、最後に紐をきつく引いて結ぶのが一番靴が足にフイットする結び方です。

リーガルは新品を履きはじめても、不思議と足が痛くなるようなことは一度もありませんでした。そこがリーガルの魅力でもあるのですが。徹底的に人間の足を研究した上で、作られているのだと思います。私は大体1年に1回のペースで買い替えていました。長持ちさせようと思うなら、減った靴底を変えれば相当長く履き続けれらると思います。

最後に

たかが靴、されど靴、わたしに取ってまさにリーガルの皮靴については、そう言えると思います。若き時代に巡り会い、リーガルの価値を知り、長く愛用することになりました。その間、履く人間の方は随分変わってしまいましたが、リーガルはちっとも変わらず、今も尚輝いているように見えます。

リーガルには経済的価値や商品的価値以外の人間的価値まで感じてしまいます。それほどリーガルと私の人生は密着していたと思います。革靴ばかりではありません、リーガルは革靴の他にもたくさんの種類の靴を作っています。昔、千住工場で開かれた社員向け販売会に行ったことがありますが、日曜日にも関わらず、オープン前から黒山の人だかりでした。

私は子供と一緒に出掛け、市価より安く沢山のカジュアルな靴を買いました。でも、さすが、ビジネス革靴は置いていませんでした。今は日本製靴と言っても若い人は知らないとおもいますが、リーガルというブランドは知ってる人も多いでしょう。靴と言えばファショナブルなイタリアの靴を思い浮かべ愛用する人も多いでしょうが、私は名前こそ英語ですが純国産のリーガルをこよなく愛します。私とリーガルはまさに共に歩んできたのですから。それだけに愛着を感じます。その変わらない重厚さと暖かくつつ包み込むようなぬくもりが大好きです。