常備しておきたいおすすめのウイスキー5選と歴史・種類を紹介

元バーテンで、しがないバーを経営しております。
お客様のいらっしゃらない時にはこうしてお酒にまつわる記事を書かせていただいております。
私の店では、お客様がよくウイスキーを嗜んでおられます。こだわりをお持ちのお客様、自分の好きなものを好きなように嗜まれるお客様など千差万別でございます。
本日はウイスキーについて書かせていただきます。これからウイスキーを少し勉強してみようかな?と思われている方に読んでいただきたいものです。

Photo by Michael Mroczek on Unsplash

ウイスキーとは

一言で申しますと、ウイスキーに明確な定義はございません。
日本では、酒税法の都合上定義付けされているものの、これは日本でしか通用しない税制上の定義ですので、ウイスキーとは?と聞かれた時に世界各国の人に説明はできません。
他の国も同じで、制度上の定義は存在しますが、世界で統一された定義というものは存在しません。
こういったところがウイスキーの面白いところで奥深さを追求しえるキーワードなのではないでしょうか。

ウイスキーの歴史

ウイスキーに必要な蒸留技術は8~9世紀に中東で生まれたとされていて、その技術を十字軍がヨーロッパへ持ち帰ったそうです。
しかし、5世紀頃スペイン南部で錬金術師が蒸留器を使った研究を残した文献もあるようです。
最初のウイスキーは1405年アイルランドで製造されたという話が、いろいろな文献に掲載されていますが、実はこの話の出所は不明瞭なようです。
でも、その付近の年代だったのでしょう。
しかも、その当時のウイスキーはウォッカと呼ばれてもいたそうで、ウォッカとウイスキーに明確な区別は無かったようです。
さらには、修道士が薬として作っていたようです。
薬として造って修道士たちがこっそり嗜んでいたのか、真面目に薬として造ったものが嗜好品へと変化していったのかは謎ですが、私は前者であって欲しいと思っています。

ちなみに日本では最初のウイスキーとして「サントリーウヰスキー白札」はあまりにも有名ですが、日本で初めてウイスキーが歴史に登場したのは、あの黒船来航(1853年)の時なのだそうです。
こんな話を聞くと、江戸幕府の役人や通訳の方々が日本人として最初にウイスキーを口にしたわけですが、ストレートだったのか?、ロックだったのか?、銘柄は何だったのか?、最初の感想として美味しかったのか?など当時に思いを馳せられます。

ウイスキーの種類、原料編

ウイスキーは主に原料による分類と産地による分類が出来ます。
では原料による分類から下記で簡単に説明していきます。

モルトウイスキー

大麦麦芽のみを原料として、単式蒸留器で2~3回蒸留を繰り返したもので、品質の安定が難しいため少量生産されるものです。

グレーンウイスキー

小麦、ライ麦、トウモロコシ等を主原料に大麦麦芽を加えて、連続式蒸留機で蒸留され造られます。
主にブレンデッド・ウイスキーに用いられます。

ブレンデッド・ウイスキー

モルトウイスキー独特の癖をグレーンウイスキーで和らげるためにブレンドしたものだと考えると分りやすいと思います。

ライウイスキー

ライ麦を主原料としたウイスキーで、カナダやアメリカで生産される。

コーンウイスキー

トウモロコシを原料とするウイスキーで、バーボンウイスキーもこの一部ですが、トウモロコシが原材料の80%以上を占めるものをこう呼びます。

ウイスキーの種類、産地編

ウイスキーは主に原料による分類と産地による分類が出来ます。
では産地による分類から下記で簡単に説明していきます。

スコッチウイスキー

イギリスのスコットランドで造られるウイスキーをスコッチと呼びます。
泥炭で麦芽を燻蒸するので、スモーキー・フレーバーという独特の香りが特徴です。

アイリッシュウイスキー

アイルランド共和国とイギリス北アイルランドで造られるウイスキーのことです。
泥炭による燻蒸をしないので、スコッチウイスキーよりもまろやかな味わいです。

ウェルシュウイスキー

イギリスのウェールズで造られたウイスキーです。
1894年に生産が途絶え、一度歴史の幕を引きますが、2000年に製造が再開されました。

アメリカンウイスキー

文字通りアメリカで造られるウイスキーのことです。
他の地域ではあまり使われないトウモロコシを使うのが、特徴です。

バーボンウイスキー

有名なバーボンですが、アメリカのケンタッキー州バーボン郡を中心に造られるのでこの呼び名になっています。

テネシーウイスキー

アメリカのテネシー州を中心に造られているウイスキーです。
バーボンとの違いは原酒をサトウカエデの炭でろ過するところです。

カナディアンウイスキー

トウモロコシ原料のベースウイスキーとライ麦原料のフレーバリングウイスキーをブレンドしたウイスキーです。

ジャパニーズウイスキー

ジャパニーズウイスキーを語る上で”竹鶴政孝”氏の存在は絶対に覚えておかなければならない人物です。
竹鶴氏がスコットランドに留学してスコッチウイスキーの伝統製法を持ち帰ったことからジャパニーズウイスキーの歴史がはじまったからです。

常備しておきたい私のおすすめウイスキー5選

私が家の棚に常備しているウイスキーを列挙します。
この5種類は、長年いろいろなウイスキーを扱ってきましたがとりあえずこれだけあれば、来客があってもウイスキーを提供できるというものです。

マッカラン12年

クリアーなクリスタルロックグラスに丸氷を入れて、ロックで嗜むことをおすすめいたします。
他のウイスキーに比べ、赤みがかった色が特徴です。
一口含めば、シェリー樽の香り、つづいてレーズンのような風味の奥にふんわりとした甘さが広がります。
男同士の大事な時間はこういったお酒で一息つきながら話をしたいものです。

ジェムソン

アイリッシュウイスキーの代表格です。
ジェムソンはアイルランド伝統の3回蒸留により、カラメルのような甘さとスムーズな口当たりが特徴です。
鼻から抜けるフレーバーにはほんのりとバニラのような香りすら感じることができます。
クセが無いのでカクテルのベースとしても使える優等生です。

山崎12年

日本人である以上、ジャパニーズウイスキーは外せません。
その中でも山崎12年はシングルモルトの代表格です。
山崎12年の味はサントリーの味というほどなので、サントリーも手を抜けません。
しっかりとした味と香り、それでいて人工的な味ではなく、すんなりと口の中に広がる感じはさすがサントリーといったところです。
ジャパニーズウイスキーの中で最もコストパフォーマンスに優れたウイスキーです。

ジャックダニエル

香りは最初、セメダインのようなエステル香ですが、なれるとチェリーのような香りでくせになります。
そんな香りなので、味わう時にどうしてもアルコールの刺激を覚悟しながら口に含むのですが、これが意外にもアルコールの刺激もすくなく、スッと入ってきます。
抜けるフレーバーはチェリーのようで、ほんのり甘い感じです。

セブンクラウン

アメリカンブレンデッドウイスキーというカテゴリーに分類され、アメリカでは最大級の人気があるウイスキーです。
ライトな飲み口でほどよいフレーバー、ほんのりと甘味のある風味はロック、水割りはもちろん、カクテルベースとしても優秀です。
口当たりが軽い分だけ、たくさん飲めてしまうので、飲みすぎには要注意です。