iPadはminiこそが真骨頂であると信じてやまない理由

iPadはその初代から始まり、mini、Air、Proと大きさや性能、価格のバリエーションを増やしつつ、今や基本のiPad 32GBモデル 37,000円から12.9インチiPad Pro 512GB Cellularモデル 134,000円まで、様々なモデルが発売されるに至った。
ではどのモデルがベストチョイスなのでしょうか。何に使うのか目的は人それぞれであり、だからこそ多様なモデルが用意されているわけですが、筆者にとってiPadはmini一択なのです。

はじめて購入したiPadは、初代のiPad mini。その購入からわずか1年程で発売されたmini2に搭載されたRetinaディスプレイの劇的な高精細感、細かい文字も輪郭がくっきりして読みやすく、写真なども見違えるような発色の素晴らしさに物欲が最大限に刺激され、あっさり乗り換え。

指紋認証のTouch IDに対応したmini3にはあまり魅力を感じることなく買い換えるまでには至らなかったが、Airの登場とともに薄くなったmini4が、A8チップ搭載と128GBに増えた容量とともに最強に思え、ついに3台目のiPadとして我が家にやってきたのでした。

iPadで何がしたいのか

iOS9からマルチタスクに対応し、2画面表示もできるようになったが、それまでiPadは何かひとつの作業をするツールでしかなかった。もちろんバックグランドでアプリを立ち上げたまま、画面を切り替えることで複数のアプリを使うこともできたが、そもそもiPadでそんなハードな使い方をするなら、素直にMacBook Airを選択した方が良い。
ではなぜiPadを使うのか。

筆者の場合、以下の用途で使用する目的でiPadを購入しました。

電子書籍ビューワーとして

初代miniが発売された頃、電子書籍も普及しはじめてた頃であり、各社文庫の電子書籍化や、新刊でも紙と電子版の同時発売なども増えてきていました。
通勤中の読書は、つり革につかまりながらとなることが多いため、どうしても文庫サイズになりがちでしたが、電子書籍なら単行本サイズでも、ページ数が多いものでも、何冊でも持ち歩けます。気分によってライトノベルを読んだり、ビジネス書を読んだり、自由に選択できるようになったのです。

だったら、kindleやkoboとか専用機の方が安いし軽いのでは?
でも専用機だと他のことできないですよね。

画面サイズの大きなスマホで代用できるのでは?
文字を読むだけ・・・ならばそれでも良いかもしれません。でもスマホでは”本”の雰囲気がまったくしないのです。

音楽制作アプリを使いたかった

iOSには優秀な音楽制作アプリが揃っています。筆者の場合、MacでCubaseをメインDAWとして使用しており、iOSのCubasisにとても魅力を感じていたのです。

このアプリと、iOSに対応したiRigシリーズなどのオーディオ/MIDIインターフェースがあれば、スタジオなど外出先でも簡単にレコーディングできるのです。

他にも、Apple純正のGarageBandが無料で使えるし、YAMAHAのMobile Music Sequencerなどの打ち込み系アプリがあれば、まさにiPadでいつでもどこでも音楽制作ができる環境が手に入ります。

その他の音楽系アプリも楽しめる

他にも、iTunesにある曲データを利用して再生スピードを変えられるアプリなど、既存曲を耳コピするのに強力な助っ人となるアプリや音感トレーニングなどのアプリも無料で利用できたり、ギタリストならばAmpliTubeなどのアンプシミュレーター/マルチエフェクタなども利用できたりします。

Office系アプリでちょっとした編集ができたら便利

趣味用と割り切りつつも、いざという時にOffice系アプリ、特にWord、Excelのデータが確認できたり、誤字脱字の修正程度でも良いのでちょっとした編集ができるだけでも助かる場合は結構あります。

やはりスマホじゃ画面が小さすぎて何かと厳しい。もちろん電子書籍ビューワー専用機では望むべくもない。

そもそも、iOSを使ってみたかった

実はiPhoneユーザではなく、スマホはXperiaを愛用してます。
なんか裏切られた感を持たれてしまいそうですが、携帯電話(ガラケー)からの延長で考えると、やはりAndroidの方が使い勝手が良いのです。iPad miniを使って数年が経つ今でも、なかなかAndroidから離れられないでいます。

とはいえ、iPadを使いはじめて実感したのは、アプリを使うならやはりiOSの方が良いということです。少なくとも音楽系ならiOS以外に選択肢はないでしょう。
iOSの弱点はファイル管理の難しさだと思いますが、それはPCを使ってきた習性からか、ちゃんとファイルがどこにあるのか把握してないと気持ち悪い、というだけで、実はアプリを利用するのにファイルの所在はあんまり関係ない気がしますが、これも今年秋頃にアップデート予定のiOS11になれば解決しそうです。

なぜmini一択なのか

結局のところ、電子書籍ビューワーと外出先でも使える音学系アプリが欲しかった。そしてiOSを使って見たかっただけ。それでなぜmini一択なのか。

普通のiPadやProの方が画面も大きくて使いやすいのでは?音楽制作なら性能の高いProの方が向いてるはず?

確かにモバイルDAWとしてCubasisにiPadの画面上でMIDIデータを入力するとか、様々なエフェクトをかけたり、細かい修正作業をするのであれば、iPad miniでは画面が小さすぎてやりづらい。しかし、できないこともない。
基本的にはトラックを分けて録音できること、小さいモバイルキーボード(文字入力用ではなくミニ鍵盤のこと)やスタジオにあるキーボードに接続してデータ入力ができれば良いのです。

細かい編集作業を無理して外でやる必要もないし、本当に必要な場合はMacBook Proを持って行きます。そして、iPhoneではアプリが使えたとしても、おそらく編集作業はほぼ無理でしょう。

iPadで全てをこなそうとするのであれば、画面も大きく性能の高いPro一択になると思いますが、それでもタブレットであることに変わりはなく、Macの替わりにはならないのです。

そしてminiの7.9インチ Retinaディスプレイのサイズ感が、必要ギリギリのコンパクトサイズだと思うのです。

電子書籍ビューワーとして考えた場合はどうか

miniの7.9インチはちょうど文庫本を開いたサイズと同じくらいであり、つり革につかまりながら片手で読むには9.7インチでは大きすぎます。

もちろん座って使うなら画面は大きい方が見やすいし、電子雑誌などを読むならminiの画面は少し小さく感じるでしょう。それでも大抵の雑誌は画面を拡大することなくminiでもなんとか本文まで読めますし、必要なら画面を拡大すれば良いのです。

もちろんiPhoneだって画面を拡大しながらなら電子雑誌も読めるでしょう。でもきっと面倒臭くなってすぐ読むのを止めてしまう気がしませんか。

そこで再び、iPadで何がしたいのか

現行のMacBookが薄さ13.1mm、軽さ920g、12インチの画面サイズで142,800円から。まだ併売されているMacBook Airなら13.3インチで1.35kgと大きさ、重さともに増えてしまうが98,000円から。それに対してiPad Proは10,5インチが69,800円から、12.9インチが86,800円からです。
冒頭の話に戻ってしまいますが、そもそもiPadで何がしたいのか。
iPad ProにSmart Keyboardカバーをつけると価格的にはMacBookとあまり変わらなくなってしまいます。Appleも、iPad Proを”ノートパソコンにもなる”とテレビCMなどで宣伝しています。

大きさ、性能、そして価格からもProはもはや別物だと言えます。確かにマルチタスク、マルチ画面、物理的なキーボードが使えてOfficeアプリを使うぶんにはノートパソコンはいらないでしょう。しかもApple Pencilが使えることは強力なアドバンテージです。

しかし筆者にとってiPadはノートパソコンの替わりではなく、あくまでもタブレットなのです。
電子書籍ビューワーとして片手でも気軽に使えるし、音楽用途でもしっかりアプリが動く。ノートパソコンとは比べものにならない携帯性の良さ。それでいて45.800円と、Wi-Fiモデルなら50,000円を切る価格のiPad mini4。
というわけで筆者にとってiPadはmini一択なのです。

最後に

新型の噂もなく128GBモデルのみとなり、廃止もささやかれているminiですが、iPhone7 Plusでは小さすぎる筆者にとって、miniこそがiPadの真骨頂だと信じてやまないのです。