僕の好きなビートルズ「オリジナル・アルバム」

  Please Please Me

1963年発表の、記念すべきビートルズのデビューアルバム。ライブ・バンドとしてリバプールやハンブルグで名を馳せた彼らのステージを、そのままパッケージングしたような1枚。当初、本当にキャヴァーン・クラブでライブ録音するプランもあったそうですが、技術上の問題でスタジオ録音に。以下のバージョンがあります。

  1.  1963年発売のオリジナル・レコードの盤おこしCD(stereo)
  2.  2009年発売のデジタル・リマスターCD (stereo)
  3.  1987年にはじめてCD化された盤(mono)
  4.  2009年発売のデジタル・リマスターCD(mono)

Beatles For Sale


1964年12月に発売された4thアルバム。前作からわずか5ヶ月という驚異的なスピードでのリリースですが、ビートルズのレコード会社との契約条件は「1年間にアルバム2枚」というものだったようです。

コンサート・ツアーやテレビ出演など、多忙を極めたメンバーですが、そんな状態を反映してか、このアルバムではまたオリジナル曲+カバー曲という1st、2ndの構成に戻っています。以下のバージョンがあります。

  1. 1963年発売のオリジナル・レコードの盤おこしCD(stereo)
  2. 2009年発売のデジタル・リマスターCD (stereo)
  3. 1963年発売のオリジナル・レコードの盤おこしCD(mono)
  4. 2009年発売のデジタル・リマスターCD(mono)

前作と同じく、4トラック・レコーダーが用いられ、具体的にはトラック1・2に演奏、3・4にヴォーカルとソロ楽器というように録音されています。

このアルバムも前作同様、ステレオ盤をお勧めします。バランスもよく、自然なステレオが楽しめるからです。

「ロックンロール・ミュージック」や「カンサス・シティ~」など、彼らがライブのレパートリーとしていた曲はモノラル盤の方が演奏がタイトにシマっている感じがしていいと思いますが、ゆったりと聞かせるような曲調も多いので、②のステレオ盤に軍配です。

モノラル盤の方に話がいってしまいがちですが、ステレオ・リマスターの方も、全体的に音圧が上がり、低音の質感・量感が増し、各楽器の輪郭がはっきりし、クリアーな仕上がりになっています。前作と同様、ビートルズとジョージ・マーティンが目指した音に興味がある方は、是非モノラル盤も聞いてみてください。

③を聞き慣れた耳には、はじめてステレオ盤(①)を聞いた時の衝撃は忘れられません。が、このアルバムを発表した頃の録音機材は2トラックで、ステレオ盤はモノラル盤のための2つのマスタートラックを左右に音を振り分けただけの不自然なミックス(通称・泣き別れミックス)になっています。

大雑把に言えばリズムが左、ヴォーカルが右…といったように中心に音像がなく、スピーカーで再生する分にはまぁいいとして、ヘッドホンで聞くとバランスが悪くて気持ち悪いです。

各楽器の音の分離や全体の音場感はステレオ盤に軍配があがるとしても、このアルバムの決定版はやはりモノラル盤でしょう。

全ての楽器がセンターでグシャグシャに団子になっている感じが、かえってバンドのエネルギーや雰囲気をよく伝えていると思います。その点、モノラル盤に比べるとステレオ盤は見晴らしはいいけれども、やや散漫な印象あり。

③と④を比べたとき、③は初期のCDらしい非常に硬質な音で、金物などが耳に痛い感じですが、④は低音の量感、質感がグンとあがり、金物も演奏の中によくなじんで、さすがにバランスがいいです。と、いう訳で④をお勧めします。ただ、ステレオ盤未聴の方は、1度“体験”してみて下さい。

Rubber Soul

1965年12月発売の6thアルバム。いわゆる模倣的でストレートなロック調の曲はなくなり、ここからは本格的に自分たちのオリジナル・サウンドの追求が始まります。録音機材は3rdから変わらず、4トラックのレコーダーが使われていますが、メンバーの使用楽器には変化が見られます。ジョンとジョージはこのアルバムからフェンダーのストラトキャスターを導入し、ポールはThe Whoのジョン・エントウィッスルに影響されてリッケンバッカーのベース(4001)を使います。楽器の変化は当然サウンドにも影響を及ぼし、従来のアルバムとは曲調だけでなく、音づくりの点でも一線を画するアルバムに仕上がっています。以下のバージョンがあります。

  1. 1987年発売にはじめてCD化された盤(stereo)
  2. 2009年発売のデジタル・リマスターCD (stereo)
  3. 1965年発売のオリジナル・レコードの盤おこしCD(mono)
  4. 2009年発売のデジタル・リマスターCD(mono)

まずはステレオ盤ですが、前作「Help!」と同様、①は65年のオリジナル・ステレオ盤にリミックスを加えたものです。リミックスでは主に音の位置が変更になっている他、意図的?に残されていた曲中の会話等のノイズをカットするなど、細かな修正が施されて磨き上げられています。

そもそもこの65年のオリジナル・ステレオ盤というのが謎の代物で、4トラックレコーダーを使用したにもかかわらず、ボーカルが片側だけにパンニングされていて、まるで1st、2ndのように著しく全体のバランスを欠いたものになっているのです。

当時ステレオ・ミックスに立ち会わなかったジョージ・マーティンはこれを聴いてびっくりし、あわててヴォーカルを中心に移動させる方向でサウンドを再構築したそうです。

②はリミックスが加えられた①をベースにリマスターされたものですが、お聴きになった方はどう思いましたか、まだバランス的には若干気持ち悪いものになっています。ヴォーカルはオリジナル・ステレオ盤に比べれば中央に寄ったものの、やや右寄りであり、ドラムは相変わらず左寄りにパンニングされています。

過剰なリバーブ(エコー)処置でごまかしている感はありますが、ヘッドホンで聴くときにはちょっと違和感があります。しかし、レコーディングの各マスタートラックの内容を考えると、これも致し方ないことだと思いあたります。と、いうのも、ビートルズの目指す音は、このアルバムあたりからすでに4トラックでは収まらなくなっており、いくつかのトラックを使って録音したものを一つのトラックにまとめ、空いた残りの3トラックにまた新しいパートを録音し…というような作業を重ねていったのです。

その結果、たとえばヴォーカルを中央に移動させようとすると、同じトラックに入っている音(例えばタンバリンなど)も一緒に中央に寄ってしまう…というような現象が起こるわけで、おそらくこの87年ミックスがあらゆる可能性の中で最も良いバランスだという判断が下されたのでしょう。

ビートルズはもともとモノラル盤のためのマスタートラックを作っていたわけで、モノラル盤は(当たり前ですが)バランスなど考えず、ストレスなく聴くことができます。ただ、①のステレオ盤に慣れすぎた耳には、③や④は物足りない痩せた音に聞こえるかもしれません。

前述の通り、ステレオ盤にはヴォーカル、ドラムスをはじめ、強烈なリバーブ処理がされていて、各楽器の存在感が増幅されており、まるですぐ傍で演奏を聴いているかのような音場感を楽しむことができます。ステレオ盤ならではの各楽器の分離の良さはもちろんのこと、音のぬけ、迫力、鳴り、メリハリなど、これらをもって「豊かさ」というならば、このアルバムはステレオに向いていると言えるのではないでしょうか。

音の豊かなステレオ盤か、バランスの気にならないモノラル盤か…。僕はこのアルバムについてはどちらが決定盤とも決めかねます。もしもどちらか一枚だけ棺桶に入れて持っていってもいいというなら、悩み悩んでモノラル盤を持っていきます。そして墓前にはステレオ盤を供えて…いや、明日になれば逆のことを言っているかもしれません。是非両方聴いてみてください!

Revolver

1966年8月に発売された7thアルバム。オリジナル・サウンドの追求はさらに深化し、もはやポップ・ミュージックとは言えない芸境に達しています。半年前に発表した前作はいわゆる「歌モノ」が中心だったのに対して、今作はのっけの「Taxman」から実験的要素が色濃く、“おおっ”と思うくらい雰囲気が違います。この頃のビートルズの“攻め”の姿勢は本当に素晴らしい。

斬新なアイデアを盛り込んで、もはやライブ演奏不可能というくらい作り込まれている今作は、同時代のロック・シーンに大きな影響を及ぼしました。ちなみにビートルズはこのアルバムのリリースから1ヶ月とたたない8月29日、サンフランシスコでの公演を最後にコンサート活動をやめてしまいますが、このアルバムの曲がステージで演奏されることはありませんでした。以下のバージョンがあります。

  1.  1987年発売にはじめてCD化された盤(stereo)
  2.  2009年発売のデジタル・リマスターCD (stereo)
  3.  1965年発売のオリジナル・レコード[Matrix 1]の盤おこしCD(mono)
  4.  2009年発売のデジタル・リマスターCD(mono)

ステレオとモノラルの比較に入る前に、③について補足説明をします。

[Matrix 1]とは「REVOLVER」UK MONOの最初期プレスのことで、具体的にはB面の最後の曲“Tomorrow Never Knows”がその後の通常盤UK Monoとは異なるミックスで収録されています。

どうしてこのような物が世の中に出回っているのかというと、当初レコードのプレス工場に送られたMONO用のマスターでは”Tomorrow Never Knows”はRM11が使用されていましたが、プレス開始日の半ばにジョージ・マーティンがこの曲のミックスを RM8と差し替えるよう指示したことに原因があるのです。

工場側は、イギリス国内の発売前の予約だけで30万枚という数に達していた「Revolver」を何とか間に合わせようと焦っており、その時点でプレスが完了していた盤を廃棄せずにそのまま出荷してしまったのです。

[Matrix 1]が「First day Press」とも呼ばれているのはこういう理由です。[Matrix 1]で聴ける”Tomorrow Never Knows”のRM11は、イントロでタンバリンが入らないことで、容易にRM8との聴き分けが可能で、それ以降もRM8よりSEが多く全体の印象はステレオ・ヴァージョンに近いことや、エンディングが他のヴァ―ジョンより数秒長く、ピアノの音がはっきり聞こえるのが大きな特徴です。90年代後半にこのミックス違いの存在が広く知られるようになりました。

ステレオ盤についてです。

前作「Rubber Soul」と前々作「Help!」はCD化に際してリミックスを加えたジョージ・マーティンでしたが、このアルバムからはリミックス作業を断念し、オリジナル・ステレオ・マスターをそのままCD化することに決定します。

これは、納期がきつく、こだわって作業をする時間がなかった…というのも大きな理由だったでしょうが、前作のレビューで書いたように、4トラックレコーダーの各トラックに複雑に音が絡み合っていたこと、さらには「Tomorrow never knows」のように、SEをミックスダウン時にリアル・タイムで挿入したため、再現不可能な曲が入っていたこと…も大きな理由としてあげられるでしょう。

ステレオ盤は前作同様の音バランスがあまり良くなく、かつモノラル盤に比べると散漫かつまとまりに欠ける印象があります。①と②を比べると、②は低域の音圧が増して、ドシッと演奏が据わった感があり、①よりも良いです。

しかし、このアルバムは迷わずMono盤をお勧めします。③と④を比べると、さすがにオフィシャル品(④)は低音の質そのものが違う感じで、迫力があります。が、ヘッドホンでよく音楽をきく身にしてみれば、高域が低域に負けてやや籠もっている印象。③は低域の音圧はさすがに④にはかなわず、全体的に細く薄っぺらい感じがしますが、それでもベース音に芯が感じられ、悪くないです。

また、④に比べて高音が埋もれずに(むしろ浮き立って?)しっかり鳴っているので、ヘッドホンで聴いたときには③に軍配が上がります。
ブートをお薦めするのはちょっと気が引けますが、このアルバムは③が一番お気に入りです。一聴の価値あり。お序での折に西新宿またはブート屋を覗いてみてください。

Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band

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1967年6月1日発売の通算8thアルバム。初CD化の際には、このアルバムの発売日をまず決め(オリジナルの発売日からちょうど20年後の87年6月1日)、それから逆算的に他のアルバムの発売日を決めていった…というエピソードからも、他のアルバムとは一線を画するこのアルバムへの絶対的な評価というものがうかがい知れます。

このアルバムはビートルズが「Sgt. Peppers lonely hearts club band」なる架空のバンドに扮し、レコードの中でコンサートをする…というアイデアのもとに全曲がまとまっていますが、こういったいわゆる“コンセプト盤”というのも、このアルバムが世界初の試みだったようです。

また、「Help!」のころから始まったオリジナル・サウンドの追求はこのアルバムでひとつの頂点を迎え、同時代の他の追随を許さない独創的なアルバムに仕上がっています。

結局このアルバムには収録されませんでしたが、先行シングル「Strawberry Fields Forever/Panny Lane」の発売に先立って、果たしてこの新しいサウンドに聴き手がついてこられるのか不安に思ったマネージャーのブライアン・エプスタインはThe Whoのピート・タウンゼントとエリック・クラプトンを呼び出して楽曲を聴かせ、率直な意見を求めた…といいます。

それほどに時代の先を行くサウンドであり、このアルバムがビートルズが世界No.1かつ世界Only.1のバンドであることを内外に証明したといっても過言ではないでしょう。

ただ、タイトルとジャケットの有名さに惹かれてこのアルバムからビートルズを聴いた方がいたら、果たしてどう思われたでしょう。ちょっと取っつきにくく感じたのではないでしょうか。

このアルバムは時代とビートルズのキャリアの中に位置付けられてこそはじめて真価がわかる作品なので、このアルバムだけを聴いてビートルズ嫌いになりませんように。以下のバージョンがあります。

  1. 1987年発売にはじめてCD化された盤(stereo)
  2. 2009年発売のデジタル・リマスターCD (stereo)
  3. 1967年発売のオリジナル・レコードの盤おこしCD(mono)
  4. 2009年発売のデジタル・リマスターCD(mono)

まず、レコーディング機材の変化についてですが、このアルバムからリンゴのドラム・マイクが3本から倍の6本になっている他、ポールはアンプを通さずにダイレクトでベースを録音できるDIボックスというものを導入します。

これにより、リズム隊の音はより輪郭がはっきりし、細かなニュアンスまで鮮明に記録できるようになりました。その他、レコーディング作業で特筆すべきことは、オーバーダビングの作業が非常に多く、SEの挿入など、偶然的要素を盛り込んだ曲もあるため、作業の段階毎にモノラルミックスを作成し、メンバー間で評議して1番いいテイクにOKを出して次へ進行…といった順序で作業が進められたそうです。

そのため、このアルバムのモノラル・アウトテイクは無数に存在します。一方のステレオ・ミックスはたったの2日半で終了しています。しかも、メンバーはバカンスに行っていて、発売するまで誰も聴いていない…といった“やっつけ”ぶり。

ブート盤を買い求めた人は別ですが、87年にCD化されて以来、09年にモノラル盤がオフィシャルで出るまでは、そんないい加減な(?)ステレオ盤しかCD世代は聴けなかったわけですから、これはちょっと文句も言いたくなります。

かつてジョージ・マーティンは「モノラルでこそ本当に『Sgt. Peppers』を聴いたことになるのだ」などと言ったらしいですが、モノラルとステレオのヴァージョン違いもファンの間では多く指摘されてきたこのアルバムの真の姿が、今回のモノラル盤初CD化によって明らかになったわけです。

まずステレオ盤ですが、①と②を比べたときに、以前のアルバムでも書いたように、音質的には②の方が断然いいです。①は当時としては最善を尽くした「AAD方式」(アナログ・マスターをコピーしたアナログマスターに、これまたアナログでイコライザー処理を加えて、プレスに至る最終工程でデジタル化する…というもの)でCD化されましたが、やはり現在の技術には比べられません。

その他、①では曲間が均等にブランク化されていましたが、②ではアナログ盤にほぼ忠実に補正され、(たとえば2曲目が終わってすぐに3曲目に入る…といったように)全体的に詰められています。モノラル盤についても、今回のリマスター(④)は非常に出来が良く、低音の厚みや音の鮮明さにおいて、③を圧倒します。

モノラル盤とステレオ盤のヴァージョン違いを検証していくと、大作になってしまいますのでここではやりませんが、それらを聞き比べて楽しみたい方は是非②と④で比べてみて欲しいです。

そしてモノラル盤かステレオ盤か、どちらかひとつを選べ、と言われたら、僕はモノラルを…たぶん選びます。正直なところでは、曲による…というのが感想ですが、全体を通して“モノラルの方がいい”と思える曲が多いです。前衛的でありながらもどこかレトロな雰囲気が漂う本作(アルバムの製作が始まった頃のコンセプトは『昔の思い出にちなんだ曲』だったそうです)の曲想は、やはりモノラル盤の方がうまく表現できているのではないでしょうか。

ただ、モノラル盤に比べると製作に力が入っていないステレオ盤にもいいところはたくさんあります。たとえばラストの「A Day In The Life」は、総勢40人のオーケストラに「1番弱い音から1番強い音にいきなり~」などという無茶苦茶な注文をつけてやらせたという話ですが、オーケストラの鳴りは断然ステレオ盤の方がいいです。モノラル・ステレオの両方を持っていて損はありません。きっと楽しめるはずです。

Abbey Road

69年に入るとメンバーはアルバム「Get Back」作成のためのセッションを始めるが、これがまったくまとまらないまま投げ出されてしまい、いたずらにメンバー間の亀裂を深めただけとなってしまいました。

もはやビートルズの存続は困難…と感じた4人ですが、このまま投げ出した状態で終わりたくない…という総意のもと、キャリアの最後を飾る1枚のアルバムを出そうと決まり、仕切り直しのセッションが始まりました。

これが通算12枚目にして70年代を締めくくるアルバム、「Abbey Road」になります。ビートルズのアルバムの中で最も売れたアルバムであり、「Sgt. Peppers~」と並んでキャリアの最高峰と評されたアルバムですが、「Revolver」や「White Album」の再評価が進むにつれてかつての絶対的な評価は薄れた気がします。

しかし、それでもリマスター盤発売で話題になっている時、店頭ランキングやインターネット通販サイトのランキングではこれがトップ1位になっていましたから、やはり「Abbey Road」を特別視するリスナーは多いようです。

このアルバムはステレオのみの発売で、モノラル盤も見かけたことがありますが、それはステレオ・マスターを1トラックに束ねただけのモノラルで、モノラル盤のためのマスターが製作されたわけではありません。8トラック・レコーダーを駆使しての典雅なステレオ・ミックスは発売当時から評判があり、「アビーロード・サウンド」として親しまれてきました。以下のバージョンがあります。

  1.  1987年発売にはじめてCD化された盤(stereo)
  2.  2009年発売のデジタル・リマスターCD (stereo)

このアルバムが今回のステレオ・リマスター盤の目玉だと言えるでしょう。音は徹底的に磨かれて、美しい音が一際美しくなりました。87年発売のCD(①)の出来に飽き足りず、今もってアナログ盤を愛聴していらっしゃる方も、合格点に近い点を出せるのではないでしょうか。

前半にはシングルとしても発売した「Come Together」と「Something」、そしてジョンに「俺が歌うべきだった」と言わしめたポールの名曲「Oh! Darling」、さらにはリンゴの佳作「Octopus’s Garden」、「I Want You (She’s So Heavy)」などの強烈なパンチのある曲が並び、後半はジョージの名曲で流麗なギターを堪能できる「Here Comes The Sun 」から始まり、ジョンがベートーベンの「月光ソナタ」にヒントを得て作ったという、3声コーラスを3回も重ねて作った「Because」、組曲調に連なった数曲や、歌詞、フレーズの楽曲を越えた対応など、”トータル・アルバム”と賞される要素が満載です。そして最後が「The End」だなんて…(厳密には「Her Majesty」ですが)出来すぎ!

以上になります。皆さんも一度お聴きになられてはいかがでしょうか!