時代は今アメコミ映画!?マーベル・シネマティック・ユニバースの魅力!

アメコミ映画とは?

アメコミ=アメリカン・コミックスの略称。アメコミ映画とは、アメリカのコミックスを原作に制作された映画のことで、日本ではバットマンやスーパーマン、スパイダーマンなどの映画が有名です。所謂アメリカ産のヒーロー映画の多くはこのアメコミ映画に該当します。

マーベルって何?

アメリカの漫画出版社

マーベル・コミックは、ニューヨークに拠点を置いている漫画出版社。日本で言えば集英社や講談社といった括りです。
アメリカには大きく分けて2つのアメコミ出版社があります。一つはマーベル・コミック、そしてもう一つはDCコミックスです。この2つの出版社がアメコミ業界において覇権を握っており、大方のアメコミヒーローはマーベルかDC、どちらかのキャラクターです。

どの映画がマーベル?

日本でも有名で人気があるところで言うと、X-MENやスパイダーマン、アイアンマンなどがマーベルキャラクターです。バットマンやスーパーマンなどはDCコミックスのキャラクターとなります。

DCコミックスの方が有名どころが多い?

アメコミ映画業界では、題材を同じくして何度もリメイクされているケースは珍しくありません。スーパーマンは古いものでは1950年代、バットマンでは80年代から映画が製作されているため、日本での知名度も高いのです。

それに対しマーベル作品を代表するスパイダーマンの映画が製作されたのは2000年に入ってから。いわばマーベル映画の方が若干後輩なのです。

しかし2008年以降マーベル・シネマティック・ユニバースの作品は評価を伸ばし続け、世界中のファンを熱狂させています。既に日本でもかなりの注目を集めており、マーベルのキャラクターが日本で浸透するのもそう遠い日ではない!

マーベル・シネマティック・ユニバース

世界観を共有しているという面白さ

マーベル・シネマティック・ユニバース(多くの場合、MARVEL CINEMATIC UNIVERSEの頭文字を取ってMCUと呼ばれます)とは、2008年の映画『アイアンマン』からスタートしたマーベル原作映画プロジェクトの総称。

ユニバースというのは宇宙を指し、複数の作品がマーベルという巨大な宇宙の一括りにある=MCU作品の世界観は全て同じ、ということになります。

MCUにおいては世界観や登場人物を共有しているため、ある映画のキャラクターが別の映画で登場したり、各作品で起きた出来事が他作品に影響を及ぼしたりする。つまり端的に言えば、スパイダーマンとアイアンマンが同じ世界に存在している、ということです。

『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ/ファーストアベンジャー』『マイティ・ソー』など、各ヒーローを描いた映画は時代設定こそ異なれ、全て同じ世界での話なのです。

そして彼らは2012年の映画『アベンジャーズ』にして集合、共闘することになります。MCUの面白さはここです。ヒーローの福袋とでもいいますか、日本で言えば仮面ライダーとウルトラマンと孫悟空が一堂に会し、ゴジラに向かってスペシウム光線やら元気玉やらをぶっ放すようなものです。

一つの作品の枠を超えて、色々なキャラクターに何度も会える。これが世界観を共有しているという面白さです。

リアルを追求したフィクション

マーベル映画は天才科学者も蜘蛛男も暗殺者も神ですらも存在している、一見ハチャメチャな世界観に思えます。しかし、MCUの舞台はあくまでも現代の社会。現代の社会にもしヒーローが存在していたら?という、虚構と現実のギリギリのラインを追求する作品でもあるのです。

金属やら化学繊維やら冷凍保存やら、分野に関する知識がないと一瞬「もしかして理論的には可能なのでは?」と思ってしまうような背景を作り上げることによって、あり得ないヒーローをより身近なものにしているのです。

娯楽では終わらない

一般人とヒーロー達の関係

通常漫画やアニメでは、ヒーロー達が悪と戦うことによって周りに及ぼす被害など、現実的な側面はあまり描かれることはありません。しかし現代社会を舞台に置くMCUでは、楽しいドンパチ騒ぎだけではなく、そういった現実的な部分も描かれます。
2016年公開の『キャプテン・アメリカ/シビルウォー』では、ヒーローのあり方が問われています。強大な悪との戦いの中で街を壊し建物を破壊し、巻き込まれて死傷してしまった犠牲者達にヒーロー達がどう向き合っていくのか。

漫画やアニメの世界では当たり前のことでも、現実に起これば話は変わってきます。一般人は超人的な能力を持った集団をにわかには信じられないし、ヒーロー達の戦う「強大な悪」も何のことだかわかりません。

 

街中で戦闘を繰り広げれば当然建物の損壊やそれによる死傷者が出るし、当然批判する人達も出て来る。国連が「能力を思いのままに振るう超人集団を野放しにしておくわけにはいかない」と、ヒーローに関する法律を定めた協定を提案する、なんて場面もあります。世界を救っているはずのヒーローの厳しい現実を、現実的に描いているのです。

普遍的なテーマ

代表的なヒーローの1人、キャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャースは第二次世界大戦中にジェットで北極に突っ込み冷凍保存状態となるものの、現代で発見され目を覚まします。

そのため、現代においてヒーローとしてのキャプテン・アメリカを知っている者は多いものの、スティーブのことを知る者はほとんどいません。戦争が終わったことを知り、彼は何に忠を尽くすべきかわからなくなる。『キャプテン・アメリカ』シリーズにおいては、彼の正義と葛藤が描かれます。
『マイティ・ソー』シリーズにおいては、根底に家族の問題が敷かれています。王となるため育てられた二人の兄弟。ある日弟のロキは自分が家族と血の繋がらない、怪物とされる一族の息子であることを知ります。

それからロキは歪んでいってしまうのですが、いわば不良息子ですね。現代では家庭の非行問題と重ねることが出来ます。作中ロキが自分が怪物の息子だと気づき父オーディンに詰め寄る場面がありますが、オーディンはロキにとって納得の行く答えをあげられませんでした。

その後も不良となったロキを勘当するなど厳しくあたるのです。家庭の問題から目を背ける父親の構図。息子の非行はお前にも責任があるだろ!と言いたくなるところです。

『マイティ・ソー』シリーズは神の国が舞台の、北欧神話が元となっているお話ですが、発生している問題は至って普遍的です。

現実からかけ離れた超次元的設定の中で敢えて普遍的な問題を描くことによって、作品に説得力を持たせているのです。こうした考えさせられてしまう要素も、MCUの大きな魅力です。

鑑賞のススメ

マーベル原作映画≠MCU作品

実は、マーベル原作の映画が全てMCUというわけではありません。プロジェクトの第一作目である『アイアンマン』以前の作品は、たとえマーベルであっても世界観を共有していないのです。
そして、キャラクターの映像化権利を所有した他社によって製作された映画はMCU作品ではありません。例えば、これまでのスパイダーマンシリーズはソニー・ピクチャーズが権利を持っていたため、マーベル原作でありながらMCU作品ではないということです。(マーベルスタジオが権利を再び手にしたため、2017年に公開予定のスパイダーマン次回作はMCU作品となります)またX-MEN作品は全て20世紀FOXが権利を有しており、X-MENがいつMCUに参加できるのか、そもそも参加できる日が来るのかはわかりません。

オススメ鑑賞順

MCUはとにかく作品が多く、どれから見ればいいか悩まれることも多いと思います。MCU作品は複数の作品を1グループとしていくつかの段階に分かれており、素直に公開された順番での鑑賞をオススメします。鑑賞順が前後すると、十分に他作品との繋がりを楽しめなかったり、話についていけなかったりといった事態が発生します。

フェイズ1:ヒーロー達の背景・出会いまで

『アイアンマン』→(『インクレディブル・ハルク』)→『アイアンマン2』→
『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ/ファーストアベンジャー』
→『アベンジャーズ』

フェイズ2:各ヒーローの掘り下げ・新キャラクターの登場

『アイアンマン3』→『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』→
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』→『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン』→『アントマン』

フェイズ3:新キャラクターの登場・チームの分裂~再結集まで

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』→『ドクター・ストレンジ』

現在公開されているのはここまでです。
フェイズ1あたりまでは少々滅茶苦茶な順番で鑑賞しても比較的楽しめますが、フェイズ3の『キャプテン・アメリカ/シビルウォー』はそれまでの作品を見ていないとついていけないことがかなり多く、十分に楽しめません。この作品を観る前にフェイズ2までの鑑賞を終えておくことを強くオススメします。

各ヒーローの個別映画は単体でも楽しめるものばかりですが、各シリーズでは順番(アイアンマン2 →3、ファーストアベンジャー→ウィンターソルジャーと言った順番)通りに鑑賞されると良いと思います。

オススメ作品3選

全部観るの面倒だから手っ取り早く面白いのだけ教えて~!という方に、あまり他作品を鑑賞する必要のないお気に入りのオススメ作品をお教えします。

『アイアンマン』

MCUの全ての始まり。爽快でコミカルな、正にアメリカ的なコミックムービーです。主人公のトニー・スタークは、正義のヒーローには珍しく見ていて共感できる人間味のある人物で、ヒーロー然としていないところが魅力的です。

メカが格好良くて笑える映画を見たい!という方にもオススメ。アイアンマンは二作目以降ダークな作風が強まるので、肩の力を抜いて楽しみたい方には第一作目をオススメします。

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』

緊迫感のある緻密なアクションが見どころ。キャプテン・アメリカって弱くね?ダサくね?と思っている方に特にオススメしたい作品。

前作のファーストアベンジャーも見ていて欲しい気持ちはありますが、見ていなくても楽しめます。ただ鑑賞後の方が断然楽しめること請け合いです。アイアンマンとは異なりいかにもな正義のヒーローなキャプテン・アメリカですが、作風はどちらかと言うとシリアスでドラマ的です。

演出面にとても優れているので、質の高いドラマチックなアクション物を求める方にオススメ。

『アントマン』

基本的に他のどの作品を見ていなくても楽しめる映画です。正義の志無し、壮大なアクション無し。極小スケールの、今までのどんな映画にも居なかった新しいヒーロー像を打ち出しています。

月並みなアクション映画に飽き、斬新な映像を求める方にオススメです。アクションは全く壮大ではありませんが、迫力満点。どういうことかは見てからお楽しみあれ。クスッと笑えてホロッと感動させてくれる作品でもあります。

最後に

今年中にフェイズ3の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』、『スパイダーマン:ホームカミング』が公開予定となっており、これからMCUはさらにさらに盛り上がっていきます!是非この機会に、マーベル・シネマティック・ユニバースの壮大な宇宙へ飛び込んでみてはいかがでしょうか。