セイコーの自動巻ダイバーズはつくりが良いので好き

腕時計はセイコーの自動巻ダイバーズと決めています。私が学生時代にセイコーに就職したOBがしているのを見聞きしてから自分で買う時計はセイコーのダイバーズにしました。普通のクオーツを使っている腕時計は秒針が1秒間に1回しか動かないので動いているか確かめるのに最大1秒かかります。ですが自動巻なら秒針がほぼ止まらず動き続けているので一瞬で判断できます。

強い薬品を使う仕事や思わぬ時に手首に衝撃を受ける仕事をしていると、腕時計が止まる可能性はゼロではありません。そんな瞬間に腕時計が動いている事を確かめつつ時間を見るのにダイバーズは確実に見やすく作られています。セイコーに就職した先輩曰く、ダイバーズは全数検査してあり命を預けるに相応しい腕時計で、それ以外の腕時計は抜き取り検査以外は基本機能の点検しかされていないので別格だと認めていました。

セイコー自動巻ダイバーズの魅力

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200M防水なので不意に濡れても安心

手を濡らす仕事をする時には私は腕時計を外して作業するようにしています。真水や石鹸水だけなら気になりませんがそれ以外の薬品も使う機会が多くあったので、腕時計を洗うのが面倒だからです。しかし液漏れなど事故が発生した場合にはそんな余裕はありませんから、そのまま助けに入る事になります。

そんな時に生活防水の腕時計をしていて故障し全損になった後輩がいました。クオーツのダイバーズをしていて故障した人もいました。それらに較べると自動巻のダイバーズで200M防水なら今までも間違いなかったし、今後も大丈夫だと信じています。

日付と曜日が分かるカレンダー機能は便利

自動巻の時計はカレンダーが無い方がズレを調整する必要がなく手間はかかりません。それでも腕時計で日付と曜日が分かった方が便利なことはあります。2月、4月、6月、9月、11月に日付を調整するだけで動かし続けていれば曜日の修正は必要ありません。間違って曜日も変えてしまうような時は、冷静さを欠いているのかも知れないと自省しながら前日の日付と曜日に合わせて時刻合わせで一致させています。

正確な時間やカレンダーはスマートフォンを使っているのでそちらを当てにしていますが、一瞬の判断は腕時計を見る事に慣れていますし早く見られます。最近、地下鉄で輸入品の自動巻腕時計のカレンダーと時刻合わせを携帯電話を見ながらしている人を見かけました。多分、プレゼントしてくれた人に見せる為に普段はしていない時計をするのだと思いながら見ていました。自動巻の腕時計はなるべく外さないで使い続ける方が良いのですが、高級過ぎるとそうもいかないのでしょう。

蓄光は便利で暗くても安心

蓄光はベゼルと時針、分針、秒針と秒針の軸と反対側にあるバランスを取るための円と、3時以外の時間の刻みに付いています。少し色合いが違う緑色に光ります。目が慣れれば長時間、暗闇でも時刻を見る事ができます。暗室作業が仕事で多かった時代にはこれで随分助かりました。

今は暗くして寝るときと夜道でしか役立ちませんが、停電など考えるとこの機能は有り難い機能です。3.11の震災後に放射線量を測るガイガーカウンターを買い、この腕時計の蓄光部分を測りましたが特に放射線は検出されませんでした。学生時代に同様のダイバーズタイプの腕時計を計測して大変驚くほど強い放射線が出ていたのを知っているので、念の為に試したのですが今は安全性の高い塗料を使っている事が確認できました。

バックルは三つ折れ式で丈夫で長持ち

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三つ折れになっているバックルは丈夫です。かなりの衝撃があっても外れた事がありません。それでいて軽く外す事ができます。二つ折れタイプのバックルでは工夫された構造でも最終的には1箇所に力が集中して緩んでいきます。それが三つ折れ式では固定している支えを別の金具でカバーしているのでまず緩むことがありません。

ダイビングスーツを着てこの腕時計をする予定は今のところ全くないので、調整機能も今の範囲で充分です。もし大幅に太くなるダイビングスーツ対応の構造を加えれば強度は下がるでしょう。それよりも丈夫な方が私にはありがたいのです。

全体の仕上がりがきれいで家具などに傷をつけ難い

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腕時計をしたまま行動していると高級な家具などに傷つけないか心配になる時があります。予め分かっていれば外して対応することもできますが、出先で高級な机で筆記することになったりすると若干心配しつつも外せない状況になります。

そんな時に仕上がりの悪い時計だと傷までいかなくてもあとがついてしまいますが、この腕時計は比較的大丈夫です。バンドのロゴも刻印をへこませるだけになっています。他の角もすべて丁寧に仕上げてあるのでダイバーズ用の腕時計にも関わらず神経質にならずに済みます。

セイコー自動巻ダイバーズのちょっと気になる点

逆回転防止ベゼルは時々注油しないと動きにくい

このタイプに限らずセイコーの腕時計に付いているベゼルは硬くなりがちです。逆輸入モデルには注油用の小さな空間があり便利でしたが、今使っている最新型にはその空間がなくデザイン的にはすっきりしています。実際にベゼルを廻す機会はスマートフォンのタイマー機能に奪われてほとんど無くなっているので、今は注油していません。

もし海に行く機会があればまた注油してスマートフォンの水没などに備えるでしょう。もちろん、普段からそちらも防水のを使っているし防水にも気を使っているので今まで水没で止めた事は一度しかありませんが、何事も備えあれば憂い無しです。硬くなっていてもベゼルがまわせないわけでは無く、非常に力がいる状態になっているだけなので故障だとは思っていません。普通の人は硬くなれば時計屋さんに注油してもらいにいくのでしょう。ですが、注射器タイプの注油器もあるので自分でするのです。

リューズのねじは硬いけれど安心の現れ

この腕時計のリューズが普通の時計の3時の位置ではなく4時前の位置にずれています。この位置にあるとリューズが手の甲を傷める事が滅多にありません。通常の位置にあると転倒して手をついた時などにリューズがあたって非常に痛い思いをする事があるので、この位置の方が安心です。通常は防水のために捩じ込まれているリューズを動作させるには緩めなければいけませんが、それが硬いのは安心の代償だと割り切っています。

自動巻きは運動不足にならない限り止まらない

デスクワークでマウスしか使わない仕事が続き、歩く距離も短くなると自動巻の時計は遅れ始める傾向があります。健康のバロメータだと考えて、時計が遅れ始めると意識して歩く距離を伸ばして時計の遅れが出ない生活に戻す目安になります。普通の生活をしていれば止まるまでには至りませんが、おそらく入院すれば確実に止まるでしょう。二日くらい寝込んでも大丈夫だったので、自分より丈夫だと信じています。

最後にこの時計を買った事情を述べます

この時計の前に私はほぼ同じ形の同じ種類の時計をしていました。1998年にその時計を買った後でバッティングセンターでわざと買ったばかりの腕時計をしたまま1時間遊びました。それで止まったら捨てるつもりでした。逆輸入で安かったし、どうなるか試してみたかったのです。結果は少しだけ秒針の動きがおかしいまま動き続けていました。

それで、携帯電話もあるし止まるまで使い続けることにして最近まで使い続けていましたが、18年間動き続けた後止まりそうになりました。修理するより買い替えた方が安いと言われて買い替えることにしました。やはりバッティングセンターでの1時間は腕時計には過酷でした。

この新しい腕時計を買って向ったのは卓球場で、プロ用のマシンをアマチュア用に自分で調整してやはり腕時計をしたまま1時間練習しました。野球も卓球も下手ではないので衝撃は弱くありませんが、野球に較べれば卓球の衝撃は段違いのせいか秒針は狂いませんでした。一番ハードなテストをしてから使うのが私が身につける物に課す試練です。もちろん痛むと分かっている事はしませんが、ぎりぎりのところで裏切られるのは嫌だからです。そんな試練に耐えた前の腕時計も好きになったし、今の腕時計にも愛着を感じています。