知れば知るほど面白い「ハリーポッター」の魅力を語ります

ハリーポッターは、イギリスの作家J.K.ローリングさんによって書かれた児童文学とファンタジー小説です。児童文学ですが、子どもだけでなく大人からも愛されています。J.K.ローリングさんは無名の新人だったため、『ハリーポッターと賢者の石』の原稿を色々な出版社に断られ続けていたそうです。しかし、ブルームズ・ベリー出版社との契約が成立し、そこから瞬く間にベストセラーになりました。
物語の内容は、魔法使いであることを11歳の誕生日に知らされた少年ハリーが魔法学校に入学し、魔法の勉強をしながら、宿敵であるヴォルデモートに立ち向かっていく話です。ハリーが通う魔法学校での生活がリアルに描かれているのがこの本の特長です。

ハリーポッターシリーズの各巻あらすじ

ハリーポッターシリーズはハリーの魔法学校での学年に合わせて七つに分けられます。(1年生から7年生まで)本の冊数は11冊とボリュームがあります。その冊数を聞いただけで、うわ多いなぁ、と私も最初は思いました。ですが、それぞれの学年でしっかりしたストーリーがあり、学年が上がるにつれてハリーの学校生活での様子や人間関係が変化していくので飽きない作品となっています。

第1巻『ハリーポッターと賢者の石』

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叔父さんの家で邪魔者扱いされているハリーが、自分が魔法使いであることを知らされるところから始まります。ハリーが、迎えに来たハグリッド(魔法学校の森の番人)とともに「ダイヤゴン横丁」という場所で学校の買い物するシーンにはワクワクさせられます。

ホグワーツ魔法魔術学校に入学したハリーは、どこか憎めないロンと勉強のできるハーマイオニーという親友に出会い、学校生活を送ります。違う寮でハリーを敵視するマルフォイ、おっちょこちょいなネビル、寮友のディーン、シェーマス、パーバティ、ロンの兄のパーシー、フレッド、ジョージなど、個性的なキャラクターが何人も出て来ます。生徒だけでなく先生も負けないくらい濃いキャラクターです。

変身術が得意で厳しいマクゴナガル先生、ハリーをなぜか憎んでいるスネイプ先生など他にも各教科の先生が登場します。そして何よりダンブルドア校長先生です。お茶目で可愛らしい先生ですが、魔法大臣や悪の魔法使いヴォルデモートも恐れる大魔法使いです。ヴォルデモートは、ハリーの両親を殺した魔法使いでハリーを死の魔法で殺し損ねた魔法使いです。1巻では、ハリー、ロン、ハーマイオニーが賢者の石の秘密を調べているうちにヴォルデモートも関わるトラブルに巻き込まれていきます。

第2巻『ハリーポッターと秘密の部屋』

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ロンの妹ジニーが入学してきます。ジニーは恥ずかしがり屋なうえ、ハリーの大ファンです。2年生になったハリーたちは、アクの強くナルシストの新任のロックハート先生に振り回されます。ホグワーツでは、次々と生徒たちが石になる事件が発生し、「秘密の部屋」というホグワーツの伝説上の部屋が開かれたのではないかと大騒ぎになります。この部屋はホグワーツの創始者であるスリザリンが作ったとされているのですが、ハリーが蛇語を話せることから、一連の事件の犯人なのではないかと疑われます。そしてヴォルデモートと自分の共通点が多いことに気づいたハリーが悩む、そんな巻です。

第3巻『ハリーポッターとアズカバンの囚人』

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では、アズカバンと呼ばれる監獄からシリウス・ブラックという凶悪犯が脱獄し、ハリーを狙っている、という噂がたちます。そのために、ハリーは他の人以上に行動を制限され、3年生から行けるホグズミードという魅力的な魔法の村にも1人だけ行くことができません。また、吸魂鬼と呼ばれる生物が学校を守っているのですが、ハリーは人より影響を受けやすく、箒の試合クィディッチでも負けてしまいます。3巻では、細かな伏線と最後のどんでん返しに目が離せません。

第4巻『ハリーポッターと炎のゴブレット』

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ホグワーツと他の二校が共同で行う三校対抗魔法試合が開催されます。各校から1人ずつ代表選手が選ばれるのですが、なぜか、参加年齢に達しないハリーが選ばれてしまいます。ハリーには身に覚えもないのに、ホグワーツの生徒から白い目で見られ、おまけに親友のロンにも無視され、踏んだり蹴ったりな話です。ですが、新しく入ってきた不気味な先生が何かと助けてくれたり、ハリーに初恋の相手が現れたり、と悪いことばかりではありません。

この巻は、外国の魔法学校の生徒がやってきたり、試合でドラゴンが出てきたり、ホグワーツでダンスパーティーが行われたり、クィディッチのワールドカップを観に行ったり、とシリーズの中でも盛りだくさんです。

第5巻『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』

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ハリーたち生徒が自分たちの魔法の勉強のために立ち上がります。魔法省がホグワーツに介入し、生徒たちに実践の魔法を習わせないように仕向けます。魔法省が送りこんできたアンブリッジという先生は、ハリーポッターシリーズ上最低の先生で、ハリーたちをとことん苦しめます。ハリーたちが自分たちで考え、立ち上がり、魔法を勉強していく姿は、これまでの話と比べて急激に成長したように感じられました。
この後、第6巻『ハリーポッターと謎のプリンス』、第7巻『ハリーポッターと死の秘宝』と続きます。学年が上がるにつれて、話の複雑さもアップし、最後には完全に子どもではなくなったハリーたちの成長が感じられます。どんどんシリアスになっていきながらも、面白い笑える要素が必ず入っていて、何より新しい魔法の数々が魅力的です。

ハリーポッターの魅力

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長々とハリーポッターシリーズのあらすじを説明してきましたが、ここでは魅力についていくつか語りたいと思います。

各キャラクターがとても細かく書き分けられている

そのキャラクターの性格だけではなく、なぜそんな性格になったのか、過去はどうなのか、などが、直接的ではなくてもところどころに散りばめられています。だからこそ、愛着が湧くのだと思います。この人は良い人、この人は悪い人、と割り切ることのできないキャラクターも多く、主要人物の3人にしてもそれぞれ欠点があります。「人間らしい」キャラクターが多いのが特徴だと思います。

思わずワクワクさせられるような魔法の数々

箒で空を飛ぶ、呪文を唱える、など誰もが想像したことがある魔法はもちろんのこと、そこも?!と思うような魔法が、シリーズの終盤になっても登場するのが魅力です。

魔法世界というファンタジーな設定でありながら、現実世界との共通点が多いこと

魔法はいきなり使えるわけではなく、ホグワーツで何年もかけて、練習を重ねます。ハリーたちは、魔法史、呪文学、変身術、天文学、薬草学、魔法薬学、闇の魔術に対する防衛術、魔法生物学などの科目の授業を毎日時間割に合わせて受けています。実技だけでなくレポートの宿題が大量に出されて、苦労していたり絶対寝てしまう授業があったり、定期試験の勉強を必死にしたりと現実世界の私たちとそう変わりはありません。

学校の校則もきっちり決まっていたり、魔法省と呼ばれる政府機関があり、法律のようなものが定められていたり、と秩序を保つために様々な工夫もされています。新たな魔法が「発明」されることもあるようです。そして、魔法でなんでも出来る、というわけではなく死んだ人は絶対に生き返りません。このようにファンタジーであるにも関わらず、設定が細かで妙に現実的で私たちの世界とそう変わらない、というところが他の魔法使い物語との違いだと私は思います。

最後に

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ハリーポッターをまだ知らない人、または映画しか見たことのない人もたくさんいると思います。ハリーポッターはただのファンタジーや魔法使い物語ではなく、少年少女たちの成長物語でもあり、各キャラクターの人生を描いたドラマでもあります。本が苦手な人はまず映画から、映画しか見たことのない人は次は原作も読んでほしいと思います。読んで、絶対に後悔しない、そんな作品です。